たとえばなし

偶像と結果論

2022年梅原裕一郎さんが気になる方に聞いてもらいたい曲2選

梅原裕一郎さん、お誕生日おめでとうございます。

今年も更なるご活躍をお祈り申し上げます。

 

というわけで、今年もおすすめ楽曲勝手にプレゼンキャンペーンの季節がやって参りました。

遅刻したりすっぽかしたりを繰り返しつつ、今回が6回目になります。

 

歴代のエントリーはこちら。

x1026.hatenablog.com

x1026.hatenablog.com

x1026.hatenablog.com

x1026.hatenablog.com

x1026.hatenablog.com

 

今回も2021年3月8日から2022年3月8日までにリリースされた楽曲の中から、「梅原さんってちょっと気になるかも?」という方に聞いていただきたい!と思う曲を独断と偏見でピックアップしていきたいと思います。

選別楽曲は一般流通商品のCDとして発売されているか、WEB配信されているという条件を満たしているものに限ります。

また、こちらの記事ではいわゆる楽曲解説のようなものはありません。ただただ「ここが好き!」と思ったポイントをまとめているだけの記事ですので、予めご了承ください。

それでは、初めましての方もいつも見てくださっている方も、ぜひ最後までお付き合いください!

 

2022年梅原裕一郎さんが気になる方に聞いてもらいたい曲2選

LOVE 'Em ALL / 『TSUKIPRO THE ANIMATION 2』主題歌① SolidS「LOVE ’Em ALL」

LOVE 'Em ALL

LOVE 'Em ALL

  • provided courtesy of iTunes

SolidSはいいぞ~!!

まずは毎度おなじみツキプロシリーズより、アニメ二期の主題歌だった曲をご紹介。

主題歌…基、OPということでSolidSらしいゴリゴリ!炎!というコンセプトが前面に押し出された一曲です。SolidSの曲は単純に脳汁が出やすいの好きです。

Aメロ~Bメロはこれからの盛り上がりを予感させるような、吐息交じりの語尾の処理。2A~2Bはサビで上がったテンションそのままに、がなるように歌っているパートもあり大変景気の良い歌いっぷりです。

サビは下ハモなので比較的平坦に歌われていますが、それがまたベース音といい具合に交じり合っている印象。梅原さんのパートはパンが右に振られているのでイヤホンを右だけにするとよく聞こえます。

個人的な感想ですが、SolidSの楽曲を聞くたびに絶妙な声のバランスだなあと思わされます。

高音2人と低音2人という一見分かりやすい構図ではあるものの、メロディーとハモリがくるくる入れ替わるので歌う方は大変だろうな。ベースが重ために響いている中で高音のシンセが細かいリズムを刻んでるのって、声優陣の音域と合わせてるんですかね?

先日行われた冬蟹は泣く泣く現地参加を諦めたのですが、これが生で聞けなかったのは本当に悲しい……SolidS単独キャパ2000↑での開催よろしくお願いします!!!

 

透明人間 / SSSS.DYNAZENON CHARACTER SONG.1

透明人間

透明人間

  • provided courtesy of iTunes

電光超人グリッドマン」原作の完全新作アニメ第2弾「SSSS.DYNAZENON」のキャラクターソングCDより。

ここ数年、一周回ってキャラソンのあるアニメが貴重になってきているような気がします。梅原さんが中堅に片足を突っ込んでいるからなのだろうか。

こちらのAメロは聞き馴染みのある太めの低音で、ややバンプを彷彿とさせるような坦々とした歌い方。その訥々と思考を零しているようなAメロから、サビに向かうBメロに入るパートでの空気の変わり方にぐっときます。

1Bの「信号が」の「が」のかすれ具合と、2Aの「本当にそれでいいのかな」というパートの独白のような歌い方が特に好きです。

からのサビで真っ直ぐに伸びていく歌声は、視界がぱっと開けていくような明るさを内包している気がします。1サビと2サビだとやや息のスピードが変わっているような気がするのですが、どちらもラストでリズムが緩やかになるのに合わせて声色が緩むのも巧妙だなあ、と。

そして転調後のラスサビの高音が最高。好き。私は梅原さんの中高音の歌声が何よりも好きです!!

1サビなどに比べてやや細かめに震わせられているビブラートが、痛切さの表現のようにも聞こえるのですが、恐らくそこまで計算されてはいないんじゃないかな…。

毎回書いている気がするけれど、梅原さんの歌声のテンションの持っていき方というか、きちんと山を描きながら右肩上がりにしていく盛り上げ方は個人的に解釈の一致なのでまんまとラスサビで好き!!!!となることが多いです。

そしてこれもずっと言い続けていることなのですが、梅原さんの歌声って邦ロックバンドのボーカルっぽい声質だよなあ。実際にバンドやってるけど。*1

やや単調にも聞こえるメロディラインですが、それが歌詞や歌声とうまくマッチしている一曲だと思います。

 

まとめ

さて、今回は以上2曲をご紹介させていただきました。

私が落としているものもあるかもしれないのですが、今年は本当に一般流通楽曲が少なかったな……。Sir...を入れればもう少し増えるのかもしれない。

最近のお仕事傾向的に、今後歌唱メインのコンテンツに参加することもなさそうな気がしています。

それこそキャラソンでも出ない限り、来年あたりにはこの記事も企画倒れになってきそうです。来年は何しようね!

ともあれ気づけば梅原さんと出会ってから7年が経過しており、いろんなことが変わるわけだよなあと思うなどしています。

なんやかんやと言いながら色々横道にそれながらも細く長くやってきている弊ブログ。恐らく今年も思い出したように更新したりしなかったりすることでしょう。

去年はサイスタで開始早々イベントを走ったり、久しぶりにあんスタのイベントをひーひー言いながら走ったり、ツイステ……は嵐の前の静けさを感じています。まさかの担当くんとの共演に胃を壊したり、大好きな朗読劇の再演でべしゃべしゃに泣いたりと思ったよりファンっぽいことしてたな。

今年の推しさんのファンとしての目標は、FGOに声帯が実装されて泣きながら召喚をぶん回すことです!!ホワイトデー期待したね……

ひとまずは週末のイベントに行きつつ、音声ガイドを担当されているオランダ絵画展にも早めに足を運びたいなと思っています。

www.dresden-vermeer.jp

 

改めまして、梅原裕一郎さん31歳のお誕生日おめでとうございます。

今年もご本人にとって納得のいく一年になりますよう。

 

↓何かございましたらこちらまで。

お題箱

*1:こちらは鯖を見て見ぬふりしているアカウントです。詳細は過去エントリ

2021年夏の現場総括

をします!

 

この夏は、比較的色んな現場にお邪魔していました。

ありがたいことに早めにワクチンを二回接種できたこともあり、一定の対策をした上で参加・観劇することができたのはよかったなと思っています。あと友人が少ないので、ソロか同じ人間としか現場にいくことがなかったというのも大きいかもしれない。急に悲しい話をしてしまった。

全部ブログを書きたいなあ…と思いつつ、ひとつのエントリーにするほどの語彙力もなくどうしたもんかと二の足を踏んでいたのですが、先日のドリボ観劇で現場ラッシュがひと段落したのでここらで総括しておこうかと。

ラインナップは以下の通りです。

 

 

多い、な……。DDと叩かれても文句を言えない並びである。すでにエントリーをあげている現場は割愛しつつ、つらつらと感想を書きなぐっていこうと思います。ほぼ日記です。

 

f:id:x1026:20210927001919p:plain

 

2021.07.28 なにわ男子 First Arena Tour 2021 #なにわ男子しか勝たん@横浜アリーナ


www.youtube.com

なにわ男子さん初のアリーナツアー、横浜公演に行ってきました。奇跡的に当選していた、728の日公演。昼公演を申し込むべきだった~!と思いつつ、ある意味デビューが決まった後の公演を見られるというのも貴重な体験だったな、とも。

昼公演のMC配信は渋谷の街角で固唾を飲んで見守っていました。モニタを映してもらえるまで本当にデビュー発表なのか確信が持てなかったので*1、会場との時差がすごかったです。一緒にいた藤原丈一郎くんのオタクがそのまま東急ハンズに駆け込んで「デビューおめでとう」の切り文字をお願いしていたのですが、ハンズのお姉さんが頑張ってくれて特急でも2,3時間かかると言われたところ20分で仕上げてくださいました。めちゃくちゃかっこよかった。

あの日のなにわ男子のことを、きっと誰も忘れられないと思う。デビューをその手に掴み取った直後の彼らはのびのびとしていながらも、目が眩むほどに輝いていて。それはまるで星が生まれる瞬間に放たれる鮮烈な光のようで。これがデビューを掴み取ったアイドルたちの輝きなのかと思うと同時に、ダイヤモンドのようなこの輝きができるだけ長く煌めき続けますようにと願うことをやめられない。こうしてオタクは何度でもアイドルに夢を見せてもらうんだなあ。

ダイスマの7パラすんごいよかったな…。お金が掛かっているアイドルのコンサートは最高。そして怒涛のようにオリ曲を披露されて混乱してからのジャニーズメドレーは、選曲がかなり胸熱でした。本家振りの君だけにをやる年長3人めっっっちゃくちゃ格好良かったな!振りのクセまでコピーしてて笑ってしまった。みちきょへ欲レからのRUNは、横アリ割れたかな?と思った。みちきょへ一生シンメでいて……。関西のピンクたちを推してる中島健人くんのオタクが隣でビッショからRUNまでずっと狂い散らかしてて愉快でした。

個人的には恭平くんのダンスが浮かなくなっていて、というか全員のダンスが揃うようになっていてニコニコしちゃったな~!おうたも毎回うまくなっていてえらい!あとなにわ男子ちゃん、やっぱり全員とってもかわいい。誰が近くにきてもかわいい。すごい。かわいい。シルバニアファミリー

Lil かんさいの嶋﨑斗亜くんが「なにわ男子さんに続くぞ!」と叫んだ瞬間、周りにいたオタクたちが総崩れしたのも忘れないと思う。かくいう私も崩れ落ちました。いい話…。関西チームまるっと幸せになってほしい……。

先日解禁されたデビュー曲もとってもかわいくて今から楽しみです。にしても初週計上が実質3日しかないの、オタクめちゃくちゃ試されてるな……。

 

2021.07.30、08.14 Summer Paradice 2021@TOKYO DOME CITY HALL


www.youtube.com

夏の風物詩、サマパラことSummer Paradice。友人に誘われHiHi Jetsさん公演にお邪魔しました。その後制作解放のメールが来たので2回入りました。なんで?

30日の公演はあの奇跡みたいなタイミングのHiHi Jetsを見ることができてよかったな、と改めて。なにわ男子のデビューが決まって次は、と誰もが思うであろうタイミング。Hey!Say!JUMPのデビュー発表があった後にも感じた、全てを巻き込む大きな流れが生まれていく瞬間を間近で見たような心地でした。

ギアが一つ上がったHiHi Jetsは、荒削りだけど確実に黎明を思わせる光を乱反射していた。今のジャニーズJr.特有の、人生を、己を、自分のユニットに全ベットしている危うさとか貪欲さみたいなものが、ステージからビリビリと会場中に伝染していくような感覚でした。

デビュー発表の日のなにわ男子と、次のデビューを最短で掴み獲ると宣言したばかりのHiHi Jets。どちらも違って、どちらも眩しかったなあ。

HiHi Jetsさんはレポを読んでいても感じたけれど、最後の挨拶が本当に秀逸でした。「皆さんの生活にいつでもHiHi Jetsがいるような世界を作っていきたい」と話す髙橋優斗くん。「僕らを利用して人生を豊かにしてください」と言い切る猪狩蒼弥くん。あまりにもアイドルとして出来すぎていてびっくりしてしまった。

そして埃を被ったオタクなので、はしみじゅたちに昔の話をされるとそのまま息絶えてしまうので気をつけてほしい。あんなにちっちゃかったのにね…!みたいになる。やめて。あと猪狩くんのピアノがアホほど上手くてびっくりしました。無機質に淡々と弾いてからブワッと大輪の花が開くみたいに音が拡がっていくのに鳥肌が立ったのを覚えてる。Lucky Manのラップも死ぬほどカッコよくて何??と思っていました。多芸なジャニーズは健康に良い。

誘ってくれた友人は橋本涼くんを推しているのですが、TelephoneでSixTONESの推しである京本大我くんのパートを歌われてしんでいました。なんなら先述の中島健人くんのオタクと同一人物なので作間龍斗くんのBlack Cinderellaでもしんでました。作間くんのソロは去年「V」をやられていて私もひっくり返ってたのでお揃いだね。

久しぶりに治安の悪いゴリゴリアイドルのコンサートを見たけど楽しかったな。白王子衣装のだぁどらからのシャツとベストでの10$は衝撃。だぁどらはC&R無し用にリアレンジされていたりリリックも新調していてめちゃくちゃかっこよかったです。自己紹介ラップはいい文明!

個人的にHiHi Jetsさんの勇猛果敢さとか、傍若無人なところが割と好きだったりします。数年前はビッグマウスで自分たちを大きく見せている印象が強かったけれど、今回のコンサートはどっしりと構えて地に足をつけながら、自尊心から紡がれる大言という感じがしてとてもよかった。あと全員ファンサマシーンで見ていて大変微笑ましかったです。

 

2021.08.13 シアタークリエ 恋を読む inクリエ『逃げるは恥だが役に立つ』@シアタークリエ

x1026.hatenablog.com

 

2021.08.19~29 フォーティンブラス@Bunkamura シアターコクーン

fortinbras2021.com

戸塚祥太くん主演、内博貴くん出演。発表されてからずっと楽しみにしていたのですが、初日から完成度が高くて本当に何度観ても楽しい舞台でした。

舞台の内容としては現代劇とは言えかなりハムレットの流れを汲んでいるところもあり、きちんと予習し直してから観たらもっと楽しかったんだろうな。私は菊池風磨くんのハムレットを観ていたことで命拾いをしました。ありがとう風磨くん。ハムレットを思わせる矢継ぎ早な台詞の応酬が圧巻だったし、シリアスとコメディのバランスも絶妙で個人的にはかなり観やすかったです。なんでこんなに肌に合うんだろう?と思っていたら、何度目かの観劇の時に突然「己の…ブログの火炎放射感に近いのでは……!?」という謎の天啓を受けました。なるほどね。

戸塚くん演じる羽沢くんがくたびれた三流役者から誇り高いノルウェーの王子になる瞬間の切り替えと神々しさが美しかったなあ。内くんの舞台はPLAYZONEぶりだったのですが、声量も発声もすっかり舞台俳優さんになっていて驚きました。すっごかった。戸塚くんが内くんに向かって「俺たちはあんたのバックダンサーだよ!どんなにクズでも俺たちの憧れなんだよ!」と叫ぶシーンは、色々と思うところもあり…なかなか業の深い舞台でした。

そして何よりも目をひいたのは、裏の主役であろう役どころを演じられていた納谷健さん。目に宿る感情が鮮烈で、劇中何度も目を奪われる瞬間がありました。ライトが当たっていない瞬間も確かにその役を生きていて、納谷さんのハムレットが見たいなあ~!と思わされました。本当に素敵なお芝居を見せていただいたなあという気持ちが強かったので、ステフォ代わりにナベプロ商店でブロマイドセットを買いました。対価は大事だって侑子さん*2も言ってたからね。

ここにきてまさか若手俳優さんにひっかかるとは思っていなかったのですが、どうにも納谷さんが気になる今日この頃です。担当の舞台で推し増しして帰ってくるな。

 

2021.08.21 うたの☆プリンスさまっ♪ SHINING STAR STAGE -LOVE in DREAM-@東京ガーデンシアター

x1026.hatenablog.com

 

2021.08.28~29 あんさんぶるスターズ!!Starry Stage 4th@ライブビューイング

stars-starrystage.com

アプリ「あんさんぶるスターズ!!」のキャストライブ。昨年予定されていた公演のチケットは持っていたのですが、今回はライブビューイングで拝見しました。意味わかんないけど二日間ともフォーティンブラスからはしごした。元気か。歌って踊る推しさんを観るのが久しぶりすぎて、終始挙動不審だったと思います。

スタステ自体1stぶりに見たのですが、知らないうちにめちゃくちゃアイマス型のライブというか、声優たちにキャラを背負わせるタイプのライブになっていてびっくり。1stはここまでガチガチに声優の存在を殺す感じの構成ではなかったと思うのですが、これは私の記憶違いだろうか…?

最後の全体曲までキャストの紹介も一切なかったので、キャラと声優が一致していない人間にはあまり優しくないなあ、とも。ALKALOIDとCrazy:Bさんはほぼほぼ初めましての状態だったので、1日目は情報を一致させるのに必死でした。キャラの立ち絵を出すわけでもなかったからまじで"""概念"""って感じ。でもファンからしたらかなり没入感のある構成なんだろうなあ。

紅月の花燈でしんじゃった…と思っていたら推しさんのウィンクを浴びてスペキャ顔が止まりませんでした。真夏の夜の夢か?相変わらず声量お化けですっげえ元気なはすみけいとくんだったな。あと会場的に音響があんまりよくないのかな?2日目にめずらしく推しさん音程あってないな~と思っていたらおもむろにイヤモニを外して音程を合わせにきたので、謎の癖に刺さって変な声が出そうになりました。それからもうデッドマンズですよ。でっでまんず~~~~~~……。ァア……。でっでまんずちゃんが出てきたとき本当に喉の奥から潰れたカエルみたいな音でた。

他のユニットはUNDEADがさすがすぎたし、隣にいたオタクは推しが刺さりすぎて最終的に零ちゃんぬいをあやしてて怖かったです。このオタクいっつもしんでるな。ALKALOIDさんたちは歌唱力がえげつなさすぎて、公演後の数日間はずっと音源を聞いていました。くれびさんも曲がよくていいなあ……。そしてKnightsの北村諒さんが2.5俳優でもあることを最大限に活かしたステージパフォーマンスをされていてめちゃくちゃ格好良かったです。あと高橋広樹さんはもう今後も絶対にスタステにいてほしい。声が出せないのに苦しくなるほどMCで笑わせていただきました。

 

2021.09.11 朗読舞台『池袋裏百物語 明烏准教授の都市伝説ゼミ』@Mixalive TOKYO Theater Mixa

tree-novel.com

講談社主催、「小説現代」とのコラボ朗読劇。全公演キャストスイッチということで、推しさんが出演していた11日の昼夜公演でも二役を演じているところを観ることができてとても面白かったです。演じる人が変わるとかなりその人物像も変わるし、スイッチ相手の西山宏太朗さんが本当に真逆な役作りをされていたので見ごたえがありました。

西山さんが演じる江戸くんは感情が抜け落ちてしまったような、ただそこにいるだけの虚脱感のある青年だったけれど、梅原さんが演じる江戸くんは感情をすべて押し込めた胸の内を誰にも触らせないような鋭さのある青年でした。行動理由が哀しみなのか、憤りなのかみたいな違いもありそう。

もう一人の役柄である明烏先生も、梅原さんはめちゃくちゃ賢い残念な変態として演じられていたけれど、西山さんはめちゃくちゃぶっとんだオープンな変態という感じで演じられていたので、その役の振れ幅に驚かされました。

題材が「呪い」ということで、みんな何かに呪われているというような話が劇中に出てきたのですが、オタクには耳の痛い話なんかもあったりして。「人知れず死んでいく舞台はある。だからこそ生きている舞台が一番強い」という台詞は、昨今の情勢のことも反映されているようで胸を打たれました。

ただのホラーというよりは群像劇のようなところもあり、改めて見直したい朗読劇のひとつです。アーカイブ配信を買おうと思ってたんだけど結局見れずじまいだったんだよなあ。今回の朗読劇の原作が小説現代9月号に掲載されているので、電子書籍を買ってしっかり読もうと思います。(紙書籍完売おめでとうございます!)

元々ホラーが苦手なので大丈夫かな?と思っていたのですが、まんまとその日の夜は眠れなかったです。あとぜんっぜん関係ないんですけど、昼公演で前列に座っていた方が公演中一生髪をいじるわ目薬指すわ前に身を乗り出すわで大変遺憾でした。どこの劇場でも身を乗り出されると後ろの席は何も見えなくなるので開演前に注意すべきなんだな……。

 

2021.09.23 DREAM BOYS@帝国劇場

www.tohostage.com

菊池風磨くんが帝劇の0番を張る日が来るなんて誰が予想しただろうか。風磨くんも田中樹くんも入所時から知っているからか、勝手に感慨深いものがありました。長年ジャニオタをやっていたくせに、ドリボ観劇は今回が初めて。やっと、やっと観れたぞ!大好きな帝国劇場に今年もお邪魔できて嬉しかったです。

メイン二人は元々お歌もうまい方という印象だけど、更にうまくなっていてびっくり。樹くんは曲によって発声が違っていて、幅の広さに驚かされました。Fight Manをがなって歌っているときの声がお兄ちゃんそっくりで、You&J遺族の血も持つ私がしんでしまいました。オタクは本当にしにやすいな。対して風磨くんが歌っているときは、「あれ、ソロコン来てるっけな…?」と思うくらいめちゃくちゃ個人の色が出ていた印象。みんな違ってみんないい!

最後のNext Dreamと絆のRemixでテンションが上がりすぎてどうにかなるかと思いました。血管切れるかと思った。あとザ・ジャニーズ舞台ダンスって顕著にJr.歴が反映されるなあ、としみじみ思うなどした。これだからえび担は!と叱られたので大人しくします。

そして今回気になったのは少年忍者くんたちの多芸さ。川﨑皇輝くんは本当に出来ジュだな……?ダンスも演技もうまいし色んなフォローまで完璧でした。それから不謹慎だと怒られそうだけど、織山尚大くんは前社長を失った哀しみをものすごく綺麗に纏っているなと思う。あとやっぱりゴリゴリダンスがうまい……。忍者ちゃん幸せになれ〜!の気持ちを込めてステフォ買います。

7 MEN 侍さんで印象に残っているのは矢花黎くん。そんなに沢山台詞があるわけではなかったけれど、細かい演技含めきっとこの人は演技に向いているんじゃないかなあと思う場面が何度かありました。こんぴはマイキーだったね。お顔も似てるね。よしよし。

 

 

こうして振り返ってみると、改めてこれだけの公演が打たれることにどれだけの人が尽力していたんだろうと思わされます。コロナ禍になる前からそうだけど、今だからこそなおさら感じるものがあるというか。

幕が上がる直前までその日の公演があるか分からない状況というのは、演者側にも結構なストレスがありそうですよね。フォーティンブラスの千穐楽公演で戸塚くんも話していたけれど、色んな緊張感の中で過ごしているというのは全然大げさなんかじゃないんだろうなあ。

私はやっぱり我慢ができないオタクだから、幕が上がるなら劇場に足を運んでしまう。それが誰かを傷つけることにもなってしまう今の状況は辛いし、何よりもエンタメが好きだから一日でも早く多くの人が心の底からエンターテイメントを楽しめるようになってほしいな。

そのためにも気を緩めず過ごしていきたいですね。

 

あ、あとこの夏チケットファイルを新調しました。

f:id:x1026:20210927001439j:image

チケットファイルといいつつ、会員証も入れたいしその日のチケットはパッと出し入れしたい。精算するお金も入れておきたいし、ブロマイド類も挟みやすいものが理想。

そんな色々を考えた結果、奮発してバイブルサイズの本革システム手帳を採用。まだ一ヶ月ほどの付き合いですが、だんだん手に馴染んできました。

今後はこの子を相棒にいろんなエンタメを楽しみたいと思います。

 

↓何かございましたら
お題箱

*1:疑り深いオタク

*2:XXXHOLiC

推しと担当が共演した話~恋を読むinクリエ「逃げるは恥だが役に立つ」

2021年8月13日。

懐かしさを感じる道を歩きながら辿り着いた、雨のシアタークリエ。

震える手を握りしめ、息を吐く。推しさんを好きになったとき、担当くんに出戻ったとき、まさかこんな日が来るなんて思いもしなかった。

開演5分前、意を決して踏み込んだ客席は記憶よりも広い気がした。

f:id:x1026:20210816230631j:image

 

というわけで、声優の推しである梅原裕一郎さんとジャニーズの担当である戸塚祥太くんがまさかの共演を果たした、恋を読むinクリエ「逃げるは恥だが役に立つを観劇してきました。

朗読劇の題材は、一時は社会現象にもなった「逃げるは恥だが役に立つ」。私はドラマ放送当時は見ていなかったのですが、昨年ひょんなことから星野源さんに躓いた際に一気見をしたこともあり、原作である漫画の方もこの機会に履修しました。

個人的には2010年ぶりのシアタークリエ。2010年って…いつ……?(震え声)

こんな共演は最初で最後だろうということで、備忘録を残しておこうと思います。

 

 

様々なエンターテイナーが織りなす朗読劇

私が観劇した回のキャストは

津崎平匡役 戸塚祥太さん

森山みくり役 大原櫻子さん

風見涼太役 梅原裕一郎さん

土屋百合役 シルビア・グラブさん

という布陣。アイドル、女優、声優と職種に幅のある回だったように思います。

台本の持ち方や演じ方、何を取っても四者四様でそういった点でも新鮮でした。

 

感想雑記

戸塚くん演じる平匡さんは、効率重視で猪突猛進。自分の世界だけで生きているような人物像で、比較的原作のキャラクターに近いように感じられました。あまり己の感情を表に出すことはなく、心の声が大きいタイプ。台詞回しでは大きな抑揚はなく、代わりに語尾のニュアンスで色を乗せている印象でした。

お芝居の面でいえば朗読劇が初めてということもあり、13日の公演はやはり不慣れというか、やりづらそうだなあというのが素直な感想。特に初回である昼の部は、役作りという面を差し引いても台詞が上滑りしているような感覚が強かったのですが、夜の部では少し余裕ができたのか自然になっていたように感じました。

けれど普段のお芝居よりも一生懸命口を動かして綺麗に発音しようとしている姿は微笑ましかったですし、どうしてもドラマのイメージが強い題材の中で原作の色を強く感じられたのは、あまり知識を詰め込まずに余白をもって演じたいと話していた戸塚くんの作戦勝ちかなとも思わされました。

今思えば「動かない」ということに囚われ過ぎているようにも感じたので、今後また朗読劇に出る機会があれば、さらに進化したお芝居が見たいなと思います。

 

対して梅原さんが演じた風見さんはドラマとも原作とも少し違う、飄々としているようで繊細な面が強いキャラクター像。独白での感情をぽつりと零すようなお芝居がとても素敵で、同僚である平匡さんに対する気安そうな声色と、想いを寄せる百合ちゃんに対するここぞというシーンで決める一言の重みの対比が印象的でした。

相手に語りかけるシーンや置きに行くセリフではふと台本から目を上げて、演者や客席に目線を向けること。大きく口を動かしているわけではないのに、はっきりと聞こえる台詞。兼役を演じている時に感じたワクワク感。

そのどれもに、「声」のプロであることをまざまざと見せつけられたような気がします。

劇中、声ひとつで板の上の空気をすべて自分のものにしてしまう瞬間が何度かあって。たった一言の台詞で空気がガラッと変わる瞬間が大好きで、その瞬間を楽しみにいつも朗読劇に足を運んでいるなあと改めて感じました。

 

大原さんの演じられていたみくりさんは、とにかく自然。ころころ変わる表情や声色がかわいらしく、でも平匡さんを受け入れる包容力もある。本当にそこに森山みくりという女性がいるかのような自然さでした。

シルビアさんの百合ちゃんはドラマや原作よりほんの少しだけパワフルで、かっこいい女性でした。それでもナイーブで、きちんと自分の弱さも分かっている、本当の意味での強い女性。元々百合ちゃんは好きなキャラクターなのですが、個人的にとても好きな百合ちゃん像でした。

 

いざ推しさんと担当くんが共演してみて

個人的には正直もういいかな!というのが率直なところです。

どちらの自我を強く持つかにもよると思うのですが、個人的には片方の畑にいきなり違う畑の推しに来られると身構えてしまうし、必要以上にハードルが上がってしまう感じがしました。今回私は結局声優オタクである自我が勝ってしまったので、推しさんと共演じゃなければそんなこともなかったのかな…?エムマスのライブを見ながらジャニーズと比べることはないので、共演がネックなところはあるかもしれないです。

あとはシンプルに目が足りない。劇中はお二人とも下手側に固まっていたのでそんなに困ることはなかったのですが、カーテンコールで違う方向に捌けられた瞬間混乱しました。なんだかんだ言って卑しいオタクなので……ね……。

それから少し別角度の話になってしまうのですが、勝手にどちらのファンの感想も気になっちゃってだめですね。推しさんのオタクは担当くんの演技をどう思ったんだろう…とか色々。

終演後、担当くんのファンの方が客席内で推しさんに対して「顔はいいよね~!」と言っていたのはさすがにアウトでした。外部の仕事、マジで発言には気を付けたほうがいいです。もちろんそんな方は少数派だと思いますし、twitterでは推しさんが褒められているツイートをにこにこしながらファボりました。

でもこう…無駄に不快指数が上がる確率が高いのってシンプルにストレスじゃないですか……?ここが地雷原か!?みたいな。推しさんにせよ担当くんにせよ、どちらが軽んじられても勝手に嫌な気持ちになるので……。

これが長期稽古、長期公演であればまた別なのかもしれないですけどね。二人の絡みやエピソードが色々聞けたら楽しいのかもしれないです。

でもやっぱり違う畑のミックスジュースはあんまり誰も幸せにならないんじゃないかなと思っちゃうな~!

もしも今後推しと担当が共演してどうしよう…と悩んでいる人がこのブログに辿りつくことがあるとすれば、できるアドバイス割り切って見ること。互いを比較しない。それに尽きるかもしれないです。

 

 

そんなこんなで私の5/28から始まった自我と自我の戦いは無事に幕を閉じました。

担当くんの新しいお仕事~!と詳細を開いて推しさんの名前を見つけた瞬間、自分でもびっくりするくらい大きな声が出たことも一生忘れないと思います。並べていいものでもない気がしますが、推しさんの病気療養に並ぶ衝撃でした。

キャスティングで胃をぶち壊したり、落選続きで耳の後ろからザァッと音を立てて血の気が引くという経験も初めてしました。ここにきてオタクとしての経験値が上がっちゃったな!

数年後、こんなこともあったな~!とげらげら笑い飛ばすために、このエントリーを投稿しておきます。

 

f:id:x1026:20210816230646j:image

 

↓何かございましたら
お題箱