たとえばなし

偶像と結果論

全て今につながる 大切な Days ~ Sexy  Zone ドームツアー2022 ザ・ハイライトによせて

Sexy Zone初のドーム公演は、まるで忘れ物をひとつずつ丁寧に拾い上げていくような、ともすれば卒業式のようなコンサートだった。

私はSexy Zoneを好きではあるけれど担当ではないし、ましてや11年間をずっと真っ正面から見てきた訳ではないからあらゆることに対して言葉を綴る権利を一つも持ち合わせてはいないけれど、個人の記録としてここに書き残しておこうと思います。

 

というわけで、Sexy  Zone ドームツアー2022 ザ・ハイライト 12月16日東京ドーム公演と12月25日京セラドーム公演に行ってきました、というお話です。

この数日間で色々ありすぎて東京公演のことは先にあげておくべきだったなと思いつつ、そんなことを言っても仕方ないので東京公演の感想を中心につらつら書いていこうと思います。

 

今まで書いたSexy Zoneさんにまつわる記事はこちら。

x1026.hatenablog.com

x1026.hatenablog.com

 

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照明が落ちて一番最初に聞こえた ♪ Sexy  Zone の印象的なイントロと、どよめく会場に呼応するように歌われた「空ニ、カザシタ手ノヒラ」。

あれはきっと、Sexy  Zoneというアイドルに恋する人たちがずっと強く焦がれていたもので。それをこんなにも的確に実現してくれる彼らのことを信じられないんだとしたら、逆にこの世の何を信じられるっていうんだろう。馬鹿げた考えかもしれないけれど、あの瞬間を目の当たりにした私は、ただただその奇跡みたいな光景に圧倒されながらそんなことを考えていました。

Sexy Zone、行くぞー!」

まだ声変わりする前のあどけない声に重ねるように放たれた、大人になった彼らの掛け声は一種の宣誓だったように思う。

万感の表情を浮かべる中島健人くんも、ボロボロ泣いてしまっている松島 聡くんも、「Sexy  Zone、ドームに辿り着いたぞ!!」と眩しい笑顔で叫ぶ佐藤勝利くんも、全部全部夢みたいにきらきらしていたけれど、中でも私の目を惹いたのは、まだ何も知らない無邪気なJr.のような顔で少しはにかみながら笑う、菊池風磨くんの笑顔でした。本当にうれしそうで、たのしそうで。いつか辛そうな顔で俯いていた少年はもうどこにもいないことが、とても頼もしくて愛おしかったです。

東京ドームに響き渡る「セクシーローズ…」はもう紛れもなく年明け。顔も良ければ縁起も良くて、やっと2022年が始まった気すらしました。今年のツアーは不在だったから、佐藤勝利神宮初詣だったもんね。

 

デビュー曲から現在の代表曲 ♪ RUN に繋げるのももう信頼以外の何物でもなくて。その時点でこんなにも理想的な初ドーム公演ってあるのかな?と思っていました。

セトリを見返してみても、新規も古参も知ってるラインの楽曲を重ねていくのは導入として綺麗だなと思います。そんな導入部を締めくくる ♪ Celebration! はいよいよコンサートの本編が始まるんだぞという幕開け感があって、イントロで高く舞い上がった紙吹雪がお祝いムードの演出にも一役買っていた気がします。

 

からのリリース当時の衣装を着て歌われる ♪ Lady ダイヤモンド は、あまりに衝撃の致死量。狂っちゃうかな???って思った。実際に狂ったし、普通に泣きました。ピンクのキラキラ衣装でふわふわ笑う風磨くんがどうしたってあの頃の風磨くんの姿と重なってしまって、過呼吸になるかと思いました。

本当に助けて欲しかったし、助けて!!!!って言ってた気がする。あんなのはかわいいとかわいいのぶつかり稽古。生まれたてのマシュマロじゃん……って口走ったような記憶もある。いやほんとにうれしそうな顔でふわふわ笑わないでほしい……好きになっちゃう……頭おかしくなる……。

ここまで書いて本当にこいつ急に菊池風磨に狂い始めるテキストしか書けないんか?って思ってるんですけど、公演が始まる前も場内で流れていたMVを見て「頭おかしくなっちゃう!!!」と言っていたので、その時点で手遅れなんですよね。してやられてんのよ、菊池に。

そこから続く ♪ バィバィDuバィ〜See you again〜 に「あぁ、これは風磨くんの思春期からの卒業式なのかもしれないな」と思うと同時に、東京ドームでメンバーが並んで歌う ♪ Sexy Summerに雪が降る は叶えそびれた夢を丁寧に掬い上げるみたいで。 健人くんが「俺これカウコンで着た時一人だった!!」とはしゃぐセクサマ衣装の赤と白のコントラストがやけに眩しかったこと、きっと忘れられないなと思います。

 

この調子で一曲ずつさらっていくととんでもない長文になってしまいそうなので諸々割愛しますが、♪ 夏のハイドレンジア を聞くとセクゾ担はSexy Zoneにとってのヒロインなんだなぁの感情になるので、いい話だなと思います。念願のハニハニが見ることが出来たのも本当に嬉しかったし、まさか東京ドームで ♪ BAD BOYS を聞けるとは思っていなかったので、菊池風磨さんのドデカ感情を原液のまま浴びせられた心地でした。これからも中島ァたちとやっていってくれるぅ……!?

何度もメンバーたちから繰り返されていた「見えてるか!俺たちがドームに立ってるぞ!」という声が、本当に力強くて嬉しそうだったことを数日経った今でも覚えています。

どうしても風磨くんに偏った感想になってしまうけれど、♪ With you 〜♪ 勇気100%のメドレーから続く ♪ Forever Gold を聴きながら、誰よりも「最低でも最高だった 蒼き日々たち」を慈しんで、愛しんで。傷も痛みも悔しさも、全部を大事に抱えながら進もうとしているのは、風磨くんなのかもしれない。そんなことを考えていました。

守るものができた風磨くんはとても綺麗で。大きな会場の真ん中でぎゅっと肩を組んで飛び跳ねるSexy  Zoneも、夢みたいに綺麗な景色でした。

あそこでメインステージに映されていた過去の映像も、最後の ♪ Dream の星空も、全部メンバーに内緒で仕込んでいる菊池風磨くんは本当に生きるpixiv。感情が大きい上に重たくてこわい。挨拶で健人くんが涙を零したことにも驚いたのですが、ずっと一番上のお兄ちゃんとして突っ走ってきた緊張感が緩んだ瞬間だったのかなと思わされました。

そして公演の締めくくりが ♪ Congratulations なのもニクい。Sexy ZoneからSexy Zoneに関わる全ての人への「おめでとう」が込められているようで、キラキラ光る紙吹雪がまるで魔法みたいに綺麗でした。

 

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東京公演、大阪公演を通して、Sexy  Zoneにとってのドームのタイミングは今だったんだなと思える、本当に良いドームツアーでした。

誰か一人がグループを背負うんじゃなくて、みんなできちんと分け合って、横並びで。胸を張ってドームに立つなら、結果論かもしれないけれど今でしかなかったんだとすら思いました。

そして改めて感じたのは、Sexy Zoneは本当に曲に恵まれているなということ。

ドームってアリーナ規模の会場と比べて、観客のテンションの上がり下がりがかなり顕著に出ると思っているのですが、そんな中初期〜中期の曲のゾーンでは本当に会場全体に巻き込める力を持っている曲ばかりで。

それこそ風磨くんがVTRの中で「財産になっている」と語っていたけれど、そんな曲たちがあるからこそ、オリジナルアルバムを引っ提げたツアーの中のドーム公演じゃなくて、今までのSexy  Zoneをぎゅっと詰め込んだまさにハイライトのような公演が彼らにぴったりだなと思わされました。

アンコールで ♪ すっぴんKISS と ♪ Silver Moon を踏めたのも、どちらも大好きな曲なのでうれしかったです。

 

そんなドーム公演を終えたあとのこの数日間。ぎゅっとうれしいとたのしいとさみしいを詰め込んだみたいなSexy Zoneを見ていると、どこまでも愛に溢れたアイドルたちだなと外野ながらに思います。

大阪公演の風磨くんに「あぁ、きっとマリウスくんは飛び立ってしまうんだな」と予感して。一生とは言わないけれど、せめてあともう少し。永遠なんてないと知っているアイドルから紡がれるその言葉はあまりにも切実で、繊細な響きをしていました。

風磨くんの思春期からの卒業式だと思っていたコンサートは、紛れもなくSexy Zoneにとっての少年期の卒業式だったのかもしれません。

目一杯の「おめでとう」と「ありがとう」で満たされた空間は、会場丸ごとがとびっきりのプレゼントみたいだったし、本人たちが繰り返し唱えていた「5人で立ったドーム」という言葉が、すべてだなと思います。

 

今回のドームコンサートは、Sexy Zoneさんに出会って人生が変わった友人にとっても初めてのドームで。いろんな人の夢が叶う瞬間のきらきらを、目の前で見せてもらったなと思っています。

今も変わらず私はSexy Zoneとそのファンの人たちがうらやましい。

先のことなんてわからないけれど、新しい夢を叶えていく軌跡をまた少し見せてもらえたらうれしいなと思いながら、記事を結ぼうと思います。

 

 

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