たとえばなし

偶像と結果論

声豚とキャラオタが作品イベントにいくという事

声豚はイベントにくるなってみんな言うけど、じゃあキャストが嫌いなのにリアルイベントに来るのってなんなんですかね。

 

どうも。推しさんが出演する某2.5次元アイドルのイベントが刻一刻と迫っていて、呪詛を唱えている私こと私です。

まータイトルの通りなんですけども。アニメやゲームのキャストイベントが発表されたときに必ず聞くフレーズってあるじゃないですか。

「声優目当ての声豚は来ないでほしい~~><」

みたいなアレ。

アレね~~なんなんだろうね!

いや分かるんです。こういう事を言っている彼女たちが、きっと本来の意味で「声優のファンは来るな」と言っている訳ではないことは。

分かるんですよ、アニメやゲームのイベントなんだから、その作品・キャラクターを好きな人に参加してほしい。オーケー、分かる。なら最初からそう言ってくれないか。

いやもうほんとね、みんな口を揃えて声豚しねっていうけど、声豚は作品愛やキャラ愛がないだなんて誰か決めたの?キャストイベ目当てで円盤積む奴馬鹿みたい?自ジャンルにお金落としてくれてありがとー!くらいに思っといたらいいじゃん!

まあその辺のことは以前投稿したこの記事でも散々喚き散らしているのですが。

x1026.hatenablog.com

声豚だってキャラクターを好きになるし、作品への思い入れもあります。なんてったってオタクだからな!

なんならキャスト発表と制作発表が同時のものに関しては、本当に一番最初からそのコンテンツを追いかけているわけですから、コンテンツが大きくなればなるほど誇らしい気持ちにもなりますし、感慨も一入です。公式さんとは戦友くらいの気持ちになることだってあります。オタクはいつでも勝手に関係者面だよね!

舞台畑でもありますよね。「役者目当ての人は2.5次元舞台に来ないでください!」みたいなあれ。もうね、いいです。こちら側のみなさん、声を大にして言ってやりましょう。

無茶言うな。

これはもう声豚来るなよりもひどいですよ。

こう言ってしまったら語弊があるけれど、舞台に立つのはそのキャラオタさんが好きな原作のキャラクターには関わりのない人ですから。

キャラが好きな人だけ舞台を見に行ってくれ、なんて無理な話です。キャラオタの中には一定数、舞台化反対派が必ずいます。絶対にいるんです。そして観客をキャラオタのみに絞った場合、その座席が空くのです。じゃあその座席は誰が埋めるてくれるの?

逆に、俳優オタクの方だって複雑な時があるでしょう。推しにこんな作品に出て欲しくなかったって思うこと、あると思うんです。声優厨の私はあります。推しはクソコンテンツの救世主ではないのです。推しのオタクは世間が思っているよりも母数が少ないのです。そこんとこよく考えてくれ。無理なものは無理です。救えません。

それでも私たちは、推しが出ていればそのコンテンツに投資します。声豚はCDを買いますし、俳優オタクの方は舞台に行くでしょう。

だって推しの仕事だから。

どんなに脚本が酷くても、コンテンツが稚拙でも、財布を開くのがオタクの義務であり、業でもあります。

そんなことをしてるから、声優=キャラクターの人はお断り!なんて言われるんだよね。わかる。でも、こちらも必死なのです。推しの仕事は等しく推しの仕事です。だから投資します。そこでしか聞けないお芝居が存在するし、推しの商品価値を証明するのがオタクが出来る推しに対する唯一のことです。

でも、その中でも特別なものはあります。必ずあります。思い入れのある作品もあります、キャラクターを好きになることだってあるんです。

だからもういいのです。勝手に人の好きの大きさを推し測って、見下して、そうしないと自分の好きに自信を持てない人のことなんて放っておきましょう。和睦への道などない!

 

で、冒頭の言葉に戻るんですけども。

もういいんです、キャスト目当てで来るな問題はいい。ただな、

「キャストは気に食わないけどキャラは好きだからな~><イベントどうしよう~~><」

とか言う輩は別。別ですよ、じゃあ来るなの一言に尽きます。

どうしようじゃねえ、迷うことないでしょ、来るのやめとけいいことないぞ!!って本当に思う。

いやまじで何しにイベントに来るの?そのイベントに出演するのは、あなたの好きなキャラクター本人ですか?そんな素敵イベントがあるなら私も諭吉複数人叩きつけてぜひ参加したい。参加したいけども!!

でも基本的にアニメやゲームのイベントに出演するのはそのキャラクターを演じている、キャラクターに最後の魂を吹き込んでくれている、"声優"という仕事をしている人達なわけで。

そんでもって最近、その声優さんにちょっと色々求めすぎじゃないですか?って思うんだよね。


「イベント中はキャラクターでいてほしい!」
正直無理だと思うんだよね!演者はキャラクターとして舞台に立つ生業の人達ではないし、"○○役の"声優として舞台に立っているわけで。
稀に台本が存在し、キャラクターとして振舞ってくれるイベントもありますが極めて珍しいのではなかろうか……。

「○○くんはあんなこと言わない!」
当たり前です。演者とキャラクターは同一人物ではありません。フリートーク中のことで常識の範囲内であれば、よくないか。

朗読・ドラマパートでのアドリブが許せなかったですか?キャラクターから逸脱していましたか。それは謝りましょう。
私も現推しで経験があります。泣きました。ええ、イベント中に泣きました。推しよりもそのキャラクターの方が好きな故に、泣きました。キンブレで座席の肘掛をぶん殴ったこともあります。(危険なので絶対に真似しないでね!)友人達に両脇から押さえつけられたこともあります。なのでその痛みは重々承知です。一緒にお酒でも飲みながら愚痴り合いましょう、付き合います。

 

でも許せない!あんなイベント楽しいの声豚だけじゃん!というあなた。

じゃあ、イベントなんて行かなきゃいーじゃん!

わざわざ嫌な思いをするイベントに、安くはないお金を払って行く理由はなんですか?そのコンテンツが好きだから。キャラクターが好きだから。物販のグッズは欲しいから。色々理由はあるでしょう。

けれどそこにはあなたの忌むべき演者と声豚がいます。

グッズは事後通販があればそちらを利用してください。暑い中、寒い中並ぶ必要もありません。チケットを持っていなくてもグッズ購入が可能な場合もあります。それじゃだめですか?

声優=キャラクターは地雷です><って言うくせに声優にキャラクターを見ようとしてるの矛盾してるよ〜〜よちよち〜〜><とか言ったらこっちが悪者になるんでしょ〜〜?この世は地獄です!

 

のこのこと自分の畑の外へとやって来て、勝手に理想を押し付けて、好き勝手文句を言って、よく知りもしない演者を叩くだけの権利が、キャラクター自身が好きだからという理由だけで生まれるんでしょうか。
生まれないんだなーこれが!

でもまぁね、そちら側からしたらこっちが勝手に自分の畑を荒らしに来た気分なんでしょうね。棲み分け大事だよね、わかる。棲み分けも大事だけど、自己防衛も大事ですよ。

それから、お互いを尊重しあうことも大事だ。

イベント中にキャストの名前で呼ぼうがキャラの名前で呼ぼうがどっちでもいいじゃない。そんなことにカッカしてイベント楽しめないのもったいないよ〜〜好きなコンテンツで好きなキャラがいるイベントなんでしょ??

もっとフランクに行こうぜ。

 

何が言いたいかわかんなくなってきたからもう締めるけど、某イベの時もまたこーゆーくっだらない学級会が開かれるんでしょうね。

声豚(笑)と声優(笑)を悪とした。

確かに推しさんに思うところが一切のない訳じゃないけど、推しさんのお仕事のこと何にも知らない人たちに好き勝手言われんの普通に不愉快なので!無理です!

一万円近く払って文句いうのすごい馬鹿みたい〜〜そういう奴に限ってこんなに払ったのに!っていう〜〜知らんがな〜〜みんな払ってんだよ。

そろそろキャラ豚しねっていう声豚が出てきてもおかしくないなって最近思います。声優さんにキャラを重ねる人地雷です><みたいな。

そしたら声豚VSキャラ豚のディスカッションしよーな!そん時は呼んでくれ!私は一歩引いたところから見てるから!スーパーバイザー的な感じで!よろしくお願いします!

過ぎ行く景色を胸に焼き付けたら、きっと昨日の自分に手を振って

今でこそ、若手声優厨と呼ばれる界隈に身を置いている私。ですがぽろぽろと記事の端々にも書き連ねているように、元々は某J事務所のオタクでした。今回はそんな前の推し、基、元担の話を少し。

なんか怒涛のように更新してるけど、たぶん今アウトプット期なんだと思う。

 

私はこれまでの記事でも、彼のことを"元担"という表現をしています。

でも、ちょっとその表現に違和感を感じるのも事実で。それは何故かと言えば、今あの事務所に出戻るとしても絶対に彼の担当として戻る確信があるし、最後の担当だって今でも思ってるからです。

じゃあなんで上がったの?と聞かれれば答えは簡単で、たぶん「疲れたから」。
この答えが一番的確だと思います。

私が彼の担当でいた時間は言うほど長くはなくて、確か多めに見積もって4年くらい。入所からずっと追いかけてきたのが当たり前というあの界隈で、私は間違いなくぽっと出の新規で、彼のそれまでのアイドル人生の何も知らないオタクでした。

それでもあの4年間(きちんと熱量を持って追いかけていたのは2年半くらいだったような気もする)は、彼にとっても激動の時期だったと思うし、私のオタク人生でもいちばん煌いてたって今でも思っています。っていうかもう詳細な時期が曖昧になってきてるから調べるために今wikipedia先生を開いたんだけど、彼もう30になるんですか。30。30て!見えないねえ!!

あの頃も私は今とそう変わらず、理屈を捏ね繰り回しては自分のプライドを裏切らないようにオタクをしていたので、きっとそんな自分に疲れてしまった面もあって。でも何より彼や彼を取り巻く環境・状況に疲弊して、そっと現場や界隈、アイドルである彼自身から離れたんですよね。

私はいわゆる個人担で、後から好きになったっていうのもあったからかなあ……。正直、彼が所属しているグループにそこまで愛着はありませんでした。むしろ、好きじゃなかったんだと思う。 特別仲が良いグループではなかったし、明らかに今喧嘩してるんだろうな~……と思うときもありました。

担当のグループ内での立ち位置がどんどん下がることに不満を抱いていたし、グループ仕事よりも個人仕事のほうが好きだった。別ユニットのメンバーとの仕事で、この面子でデビューしたほうが担当のためだよな、なんて考えたこともあったなあ。

無事にデビューしてからも、思うことはたくさんあって。

手の届く範囲のオタクばっかり大事にすること。昔からのファンも大事だけど、新しいファンはそれじゃ増えないよって思ったこと、何回もある。

そんなふうにずっと何処かで感じていた、自分の理想と現実とのズレが、どんどん大きくなっていったんですよね。


デビューして、少し経ったくらいだったかな。どう考えても情でデビューさせてもらって、ライバルユニットなんて言われてたグループはどんどん世間の評価を得て行く中、鳴かず飛ばすの深夜番組内で誰かが言った「今、俺たちすごい良い感じじゃない?」の一言。

それを聞いて、ああもうだめだって思ってしまった。目の前が真っ暗になった気がした。

今思えば、デビューして一年もしないうちのそんな一言、なんの重みもなかったのかもしれない。むしろやっとの思いでデビューして、これからだぞっていう意味で言ったのかもしれない。

それでもこの一言が許せなくて、悔しくて、悲しかった。

なんで現状に満足してるの?もっともっと上を目指してほしいのに、なんでこんなところでそんなこと言うの?

そう思ったら、もうだめだったなあ。

 

それでも、私は彼のことが本当にだいすきでした。

丸くて甘い歌声も、少し癖のあるダンスも。
拘りを持って選びすぎて、少し伝わりにくい言葉も。
目を見てオタクの話を聞いてくれるところ、ありがとうの言葉の色や温度。舞台上でお辞儀しながら合わせる両の手とか。

メンタルでパフォーマンスにムラが出るところ、プロなのにって思うこともあったけど、心配してた回数の方が多かった。歌うパートが減ったとき、あからさまに顔をカメラから背けてたこともあった。イヤモニとかマイクトラブルがきっと一番嫌いだったよね。直接聞いたことはないので私の予想でしかないんですけど……。

デビュー前、急にTVに出なくなって、現場にもいなくなったとき、過呼吸になるくらい泣いたこともありました。レギュラー番組もいきなり違う子出てきたことに焦って。真っ赤なステージに他のメンバーがいるのに、彼だけが居なかったMステのバック、今でも鮮明に覚えてる。

いっぱいお手紙も書きました。事務所には月3通、現場用はいつでも足せるようにストックは常に2、3枚。別に、読んでくれてなくてもよかった。中身のないことばかり書いてたし、何より事務所へのアピールでしかなかったから。

学生だったから今よりもお金がなくて、それでも自分に出来ることをしようと思って、がむしゃらにオタクしてた。自分の損得なんて本当にどうでもよくて、ただただデビューしてほしくて、顔見知りの同担さんに嫌われる覚悟で無茶もした。

誰よりもきらきらしているところを、出来るだけ近くで見てたいなって思ってた。

デビューする一年前、「これからも転がって行くのでついてきて下さい」って言ってたね。

デビューイベントの会見で言ってた、「星は誰かに見つけてもらって初めて星になれるから、出来るだけたくさんの人に見つけてもらえる星になりたい」って言葉、すごくすきだった。らしいなって思ったし、そんな風にたくさんの人に見つけてもらえるくらい、でっかい星になってほしかった。

ステージの上で歌って踊る、きらきらしたお星さまみたいな彼が、だいすきでした。

 

 

そんな彼が、今年デビュー5周年を迎えたそうです。

もう5年、まだ5年。

今もまだ応援していたら、きっともっと感慨深かったんだろうなと思います。

あの頃私に優しく接してくれた同担のお姉さんたちは、きっと今も彼のことを応援しているのでしょう。去年、一昨年だったかな。有楽町でお見かけしたこともあります。お元気ですか。こんなところ、辿りつかないと思うけど。

ここ1年で彼らのポスターを街中で見かけることが、グンと増えました。ついこの間も、駅の地下道、ラッピングバス、CDショップの大モニター、色んなものが目に飛び込んできました。

オタクから、未練のある元オタクになって、ファンとも呼べない一般人になって。他の人のオタクをしながらも、元気が出ないときに聞くのは決まって彼のソロ曲で。

そんな私が街中で彼の欠片を見つけることは、広い空の中で光る星を見つけることになってるのかな。

でも、声優オタクをやってる元オタクが、またその星を見つけられるくらいの輝きがそこにあるのかな、なんて偉そうに思いもする。

 

たぶんもう、彼のオタクに戻ることはないと思う。

彼のオタクとして出来ることは、当時の私が全部してくれたはずだから。なんの意味もない、ダメなオタクだったけど。

きっと本当に嫌気が差したのは、担当でもグループでもなくて、こなくそって踏ん張れなかったあの頃の自分で。未練に隠れてたのは、私が手放した輝きを今でも変わらず見つめ続けてる人たちへの嫉妬心だ。

でも、この間今の推しさんを見て気付いたみたいに、ただ好きなだけでも許されるなら。身勝手なファンとして、でもいいなら。

一回くらい、今のあなたを見に行きたいと思うようになったよ。

ずっと目を逸らしてきた輝きと、向き合ってみたいと思うようになったよ。

見つめ続ける勇気がなくて手放した輝きを、ただ遠くから眺めて、ほんの少し浴びるだけならいいかな。きらきら輝く星を見つけておきながら放り出した償いは、きっと出来ないけど。

でもあれから数年経って、やっと"過去"にすることが出来たんだと思う。私の中でデビュー5周年っていう文字が、なんとなくあの頃の自分との折り合いを付けてくれたんだと思う。

私の知らない彼が、たくさんいること。それがもう当たり前で、仕方のないことだって諦められるだけの時間が経ったから。

通り過ぎた季節、見過ごした景色。そんな全部を目に焼き付けることが出来たなら、あの頃の自分に本当の意味で「がんばったよね」って言えるかな。

それでまた、「この人が好きなんだ」なんて素知らぬ顔で言ってもいいかな。

今もまだ、すきだなって思う気持ちは嘘じゃないから。

 

 

 

なーんて、見計らったように今年のツアーがみんな大好き横アリで平日公演なの、どうかと思う。

あと、この記事を読んだ現担当さんやら同グループ担さんに殴られる覚悟は出来てます、本当に申し訳ございませんでした。

それでも、ちゃっかり横アリに行ってたら笑ってやってください。

推し被りとかオタクスタンスとかの話

当方、面倒なオタクです。

推しの仕事に対する理想も無駄に高い自覚はあるし、推し被り……便宜上この記事では同担という言葉を借りるけれど、同担さんに対して拒否という拒否もしないけれど歓迎します!とも言えないオタクです。

あと何より頭でオタクをするタイプなので、感情が付いて行かなくてよく困惑する。

今回はそんな同担さんに対するあれこれや、そこから派生するオタクをするスタンスについてつらつらと。自分の感情整理も兼ねて。

 

 

私は、今の推しさんの現場に行っても周りのことをあまり見ていない、と思います。

現場には推しさんのお仕事を見せてもらいに行っているという感覚なので、そこにいる同担さんとかにさほど興味がないんですよね。

某J事務所を追いかけていた頃は、わりと過激な同担拒否をしていた時期もありました。他の子にファンサしてるのを見たら凹んだし、良席で入ってもファンサがもらえなければがっかりしたこともあった。他のファンの子との扱いの差になんで!?平等にしてよ!って思ったこともありました。元担の一個前の担当くんのときの話です。

今の推しさんは声優だからファンサは仕事に含まれないし、そもそもファンサとかするようなタイプじゃないからなのかなあ。他の子が良対応されててもあまりなんとも思わないですね…。そもそもそんな場面を見かけることのほうが少ないというかほぼないけど……。(空中ファンサでたまたま目が合うのは個レスではない派)

所謂同担拒否って、比べる相手がいるからこそ成り立つというか、やっぱり負けたくない相手がいるから出来ることなのかなあって最近思います。

他のファンの子と推しのやりとりに嫉妬したくないから。自分は特別だと思いたいから。誰にも自分の"好き"を否定されたくないから。色んな同担拒否の理由があるだろうけど、どれも正当な動機だよね。


接近戦での推しとの会話も、相手にとっては何百というやりとりの中の一つにすぎないと思ってるから、それに固執することもあまりないです。自分だけに向けてくれた言葉だとか、表情だとか、そういう受け取り方をしてないっていうのが大きいのかな。推しさんや担当がおめめを見て話を聞いてくれるだけでお砂糖だ〜〜!って真面目に思ってます。

基本的に板の上できらきらしていてくれる推しや担当がすきなだけなので、自分に対する相手からの個人的なリターンを重視してないタイプのオタク。

推しと自分との思い出なんてものは存在しないし、接近戦の時にしか伝えられない直接の感想も、ある意味壁打ちと変わらないとすら思う。

でも別にそれは推しさんが悪いんじゃなくて、自分がオタクをしていく上で取るに足らないことなんですよね。

そもそも、イベントでのオタクへの良対応なんて仕事の範囲外じゃないですか。義務じゃない。義務なのは対応までで、その質をオタクが要求するのはお角違いというか。ただ対応してもらえるだけで十分な対価だ!

推しさんが言葉を返してくれようとくれなかろうと、ファンサがあろうとなかろうと、それだけで好きじゃなくなるなら最初から推してないし。

私が"推し"とか”担当”っていう枠に誰かを当てはめるとき、それはその人を応援したいと思うかどうかなので、そんな見返りありきで"応援"はできないでしょう、っていうのが持論。

応援することと、好きを主張するのはまったく別物で。

ただ好き!って声を上げることや、どんなに現場に通っていようと推しのことを自己顕示欲や自己承認欲求を満たすための道具にしているのは、応援していることにはならないと思ってる。他のオタクのマウントを取るためみたいなオタクの仕方は見ていて気持ち良くないから、私は好きじゃないです。

ドルオタ時代に知り合いのおねえさんが言っていた言葉で、「対タレントじゃなくて、対オタクでオタクをしたら終わり」という言葉があるのですが。

これを聞いた時にね、すごく感銘を受けたんです。対オタクでオタクをするってすごい言葉じゃない?自分のオタクとしての行動理由が他のオタクに起因するって、なんというかすごくオタクあるあるだと思う。

あるあるだけど、他のオタクのためにオタクするようになったらダメだなって。自分は自分とタレントのためにオタクをしよう、って小娘ながらに思ったのをすごい覚えてる。この言葉は今でも事あるごとに思い出します。戒めとして……。

対オタクにはならず、個人的な見返りは求めない。
そう、言う成れば、

オタクの愛はAgapeであれ。

これが今の私の基本スタンスです。

 

ただ、こういう風に考えてオタクをしている自分が正しい!そういう自分が好き!っていうところも正直少なからずある

だって、叶うならいつだって優良オタクでいたいじゃん!

少なくとも推しにとってマイナスになるオタクになりたくない。推しにとってマイナスにならないオタクでいるために、認知やファンサは必要ない要素だから。

推す対象がファンサマシーンタイプだったら話は別かもしれない。それに、もはや現場ガッツでもイチ付きの古参でもないからこう思えるのかもしれない。実際、今推しさんの接近に行って、万が一にも「初めまして」って言われたらさすがに泣いちゃうかもとは思う。いや泣かないかな……やっぱりなって思って終わるかもしれない……でも少なからずショックだとは……思う…たぶん……基本期待ということをしないからわからないな……

ただ根底に置いているスタンスがこういう考えなので、他の同担さんと自分を比べることがまず少ないんだと思います。

比べない=張り合わない=拒否する理由が一つ減る。この方程式が成り立つんだなあ。納得。

それでも、"すき"っていう感情に共感はしてほしいけど、共有はちょっと難しい。

これは何のオタクをしていても付いて回る私の自己認識です。

同じ人を見ていても、違う面、違う角度で見てたら解釈違いが起きて疲れる。

だから、この"共有"が難しくて、同担さんのおともだちはすごく少ないです。

今の推しさんに関して言えば、この雑誌の写りはどうだとか、好きな女性のタイプはどうだとか、彼女はいるのかいないのか、(外見的な意味で)ここがかっこいい、あそこがかわいい、みたいな話に興味が湧かないんですよね。演技とか、舞台上での推しさんのお話をさせてほしい。

何より、私みたいに理屈を捏ねくり回してるようなオタクの話を聞いてくれる同担さんは奇特なのではないでしょうか……。盲目になりきれないタイプのオタクなので、推しさんのこういうところが嫌だ、みたいな話もするし。

なのでもっぱら他の若手声優さんを推してる子や、もう長年お世話になってる人とかにひたすら推しさんの話を聞いてもらってます。

でも他の人に推しさんはどう見えてるのかなーって気になることはあるので、ブログとかはたまーに巡回してます。基本的に人様のオタクとしての考察とか読むの好きなんですよ。不快にさせたら申し訳ないなあと思ってあんまり読者登録とかできないんですけど。

 

ここまでダラダラ書いてきてあれなんですけど、自分本当にめんどくさいですね。

好きなら好き!それでいいのになあ。

本当はただ推しさんのここが好き♡かっこいい♡みたいに気軽にハート飛ばせるくらいが丁度いいって分かってる。

推しにとって!オタクの質は!金を落とすか落とさないかの二つしかない!んだから、もっと気楽にオタクしたらいーじゃん、って自分が一番思ってます。ええ。オタクやめたい。

でも違うんだよ~~その好きの種類、形、温度、色のひとつひとつに自分のプライドとか美学とか、理性とか執着とか意地とか、きれいなものも汚いものも全部詰め込まれてるの。だってオタクなんだもん!

推しのことちゃんとした意味で好きかわかんない、でもなんだかんだ細く長く推しさんのお仕事を追いかけてる。それって全部推しさんのオタクだからっていう理由に起因するわけ。

オタクの推しに対する”好き”ってそんな単純なもんじゃなくない?

憧れとか羨望とか色んなものをごちゃまぜにしたカオスな塊でしょ!?

ただ好きなだけで自分の生活投げ打って時間やお金を割くなんてできないでしょって……思うんですけど如何ですかね…。

オタクって本当に小狡い生き物だと思います。

自分の夢を他人の夢とすり替えて、時には押し付けて。それが叶えば勝手に満たされた気分になって。自分はなんにもしてないのに。

そう頭では分かってても好きだな、応援したいなって思える人がどんどん夢を叶えていく姿を後ろからでも見ていることを辞められない。

自分が夢を叶えられなかった分を、推しに擦りつけてるのかもしれないってたまに思う。 そういう後ろめたさもきっとある。だからこそ私は私のプライドを裏切らないオタクの仕方を貫いていきたい。

わかる〜〜こういうこと考えてるところがもうめんどくさい。わかる。

でももう今の推しさんに対してかっこいい〜♡好き〜〜♡みたいなファンには戻れない。つらい。推しさんに対してかっこいい大好き!世界で一番すき!!って熱量を持って言えるタイプのオタク、羨ましい。

どうしていつも粗探しみたいになっちゃうんだろう。間違いなく私が私自身ですきになった人で、すきな気持ちに嘘はないのに、諸手を挙げて全部ひっくるめてだいすき!って言えない。ここがダメ、ここもダメっていうところばかり目についてしまう。

でもそういうダメなところよりも、好きなところの引力が強いからオタクなんだよ。

ファンじゃなくてオタクなんです。オタクって業が深い。

 

オタクやめられない問題ってクズ男から離れられないダメ女問題に似てる気がする。ハマってるのがホストじゃなくて推しでよかった。生きるのつらい。