たとえばなし

偶像と結果論

声優アワードの話

梅原裕一郎さん第10回声優アワード新人男優賞受賞おめでとうございます。

 
正直受賞を聞くまでは、今年受賞してもなんというか、知名度に対する集客率とか色んなものを考えたときにとても複雑だなあと思ってたんだけど、いざラジオで受賞コメントを聞いて、梅原さんの挨拶を聞いたらやっぱり感動してしまって。
いつでも綺麗な言葉で締めくくる梅原さんが挨拶で吃るところなんて初めて聞いたから、思わず泣いてしまった…
 
ファンが出来ることは何もないけど、その人の魅力は他の人より知ってると思うから、それをひとつひとつ大事に掬い上げていきたい。
そして、これからも応援していきたいなって思います。
 
 
 

2016年梅原裕一郎さんが気になる人に聞いてもらいたい曲4選

ということで(?)、2015年1月から2016年3月8日現在リリースされている楽曲の中から、「梅原さんのことちょっと気になるなー」という人に是非聞いてもらいたい曲をいくつかピックアップしてみました。
いわゆる楽曲大賞みたいにしてもよかったんだけど、どの曲もそれぞれの良さがあって順位をつけられなかったんだ…。というわけで順不同だよ!!むしろリリース順。
この記事では楽曲構成みたいなものより、梅原さんの声色や音に焦点を当てています。いわゆる楽曲解説みたいなのは!ない!プラス語彙がしんでる系オタクなので直感的な感想が多いです。レコメンドとは。
 

Shall We Dance?

Shall We Dance?

  • provided courtesy of iTunes

この曲はもうね、初見で床を転がり回った。個人的にも大好きな80-90年代を彷彿とさせるザ・JーPOPのダンスチューンで、花江さんの流線的なやわらかさと梅原さんの直線的な柔らかさのバランスが絶妙!

このCDが発売されたのが2015年の7月31日だったんだけど、それまでリリースされていた曲の中でここまで柔らかさを前面に出して歌っている曲がなかったので、わりと衝撃的でした。個人的に梅原さんの高めというか、中高音あたりの声が好きなのでこういうの待ってたーーー!!って感じでずーっとリピートしてた。今でもダントツの再生数です。
この曲のもう1つの聴きどころは、Aメロとサビ前に入る梅原さんの台詞まじりなコーラス。少しDJ風な言い回しをしてるんだけど、思わずSEかよwwっていうツッコミをいれたくなるので是非。
あと梅原さんが明るい曲調のものだと口角を上げて歌ってるんだな〜っていう声色をしてるのも好きです。口角を上げてないと出ない音ってあって、それを聞くたびにぽかぽかするよね!(?)

キャラクターソングにはあまりない曲調だと思うので、アイドル畑から来た人とかにもオススメできる一曲かなと思います。

 
PiNK!!!-How To Catch Me-/全力少年のおうた タイガ&トア

全力少年シリーズは、梅原さん演じるトアくんの性格と口調がぶっとんでるせいでそっちにばかり注目しがちなんだけど、楽曲でも梅原さんのイメージがドカンと変わりました。

歌い出しから他の曲に比べて息の含有量が多くて、柔らかさと色気が両立している感じ。Bメロからサビにかけての何かを企んでいるような声色がほんとずるい。斉藤さんのかわいらしい丸みのある声と、梅原さんの珠のような丸さの声の微妙な違いがまたいいんだろうなあ。
私の中で梅原さんの声の色のイメージは基本的に夜空の色なんだけど、この曲ではピンクと白。いつもはベルベットのリボンを連想させるのに、この曲ではシルクに包まれた真珠みたいなイメージ。伝われイマジネーション。

二番にいくと更に吐息交じりになって、わりといつも直線的な印象の声がどんどん流線的なやわらかさになるの…ほんと…つらい…音域的にも他の曲と比べて高音域だから、梅原さんのイメージは低音!っていう人に是非是非聞いてもらいたい!高音にも色や華がある素敵な声優さんです!

 
ジャバヲッキー・ジャバヲッカ/ACTORS4
ジャバヲッキー・ジャバヲッカ(カバー) [feat. 五本松 大(CV:濱野 大輝) & 霧山 一(CV:梅原 裕一郎)]

ジャバヲッキー・ジャバヲッカ(カバー) [feat. 五本松 大(CV:濱野 大輝) & 霧山 一(CV:梅原 裕一郎)]

  • カラスヤサボウ feat.五本松 大×霧山 一(CV:濱野 大輝、梅原 裕一郎)
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

これは同じ事務所の後輩である濱野大輝さんとのデュエット曲。ACTORSシリーズなので原曲はボカロ曲ですね。ボカロといえば高音をガンガン使うのが主流だけど、低音に強い二人組なのでどんな感じになるんだろう?!とドキドキしながら聞きました。

Aメロは持ち前の低音を活かしてエッジのきいた重低音を響かせている印象。Bメロも硬質的な音で淡々と進めていく中、最後の「もっとたのしませて?」でいきなり柔らかい音にしてくるのずるくない?ずるい。頭を抱えるレベル。
あとこれは梅原さんが歌っている曲に共通して言えるんだけど、サビに向かって、ラストに向かってのテンションの持っていき方が好きです。計算してるんだなあってわくわくする。

でも何より聞いてほしいのはサビの高音パートに移ったところ。それまでの喉の奥で響かせる硬質さとは違う、もっと鋭さのある硬さと少しの滑らかさのある声を張って歌ってるのを聞いて、語彙のないわたしはウ、ウワアアア!!となることしか出来なかった…無力。ラストに向かうにつれてどんどん激しさが増して鋭くなるのも最高に格好良い!

繰り返し出てくる「say あああああああああああああ」っていう歌詞のロングトーンも基本はストレートで歌ってるんだけど、サビ中に出てくるとこでは最後だけビブラートをかけていたり、一番最後の「もっとたのしませて?」では柔らかさを出さずに硬さを残して吐き捨てるように歌っているところとか、そういうちょっとした差分が個人的にはすごく好きなので、できれば何回か繰り返し聞いてみてほしい一曲です。

なんというか梅原さんの声の幅の広さをこんなに堪能できる一曲は、今のところ他にないんじゃないかな。

 
Carefully〜むくわれない僕の戦い〜/「アクエリオンロゴス」Original Soundtrack 2
Carefully~むくわれない僕の戦い~

Carefully~むくわれない僕の戦い~

  • provided courtesy of iTunes

こちらはわりと貴重なソロ曲。ミディアムテンポの比較的ゆったりとした曲です。

この曲はさほど音域が低いわけではないんだけど、キャラクターソングということで(一見)落ち着いた翼人くんを意識した歌い方なのかな。これくらいの音域の曲だと芯をもたせて張って歌ってることが多いと思ってるんだけど、この曲ではわりと幅をもたせてるというか、深いところで鳴らしている音という印象。例えるなら宗教歌のような、オルガンのような音かな。

そして題名からもわかるように少し哀愁漂う歌詞とメロディラインなんだけど、二番で出てくる「敵いやしない」っていう歌詞のところとか、端々に諦念の滲んだ声色を出してくるのがさすが声優さんだなあっていう歌い方だと思う。一番では淡々と歌っているようにも聞こえるけど、二番では”歌い上げる”という表現がしっくりくる感じ。

キャラクターソングということで歌詞と本編がリンクしていたりするので、是非本編を見てから聞いてほしい一曲でもあります。

 

と、4曲を上げてみましたがいかがでしょうか。
独断と偏見によりピックアップした楽曲たちですが、今回はあえてエムマスや防衛部、あんスタなど代表的と思われるコンテンツはあえて外しました。わりと色んなところで流れてるしね。

梅原さんの一般的なイメージというと低音の落ち着いた声が印象的だと思うんだけど、今回あげたこの4曲たちはできるだけ全部違う色の声を使っているものを選んだつもりなので、ここからまた新しい魅力を発見してもらえたらオタク冥利につきます。
あと梅原さんファンの方でこの曲はもっとこうだ!とかこの曲のここのほうが…!とかあったらぜひ教えてください。むしろ記事書いてURL投げてください秒速で見に行きます。

声優なんだから歌じゃなくてドラマCDとかアニメのオススメ寄越せよ!と思ったそこのあなた!そのとおり!私もそう思う!本当はそっちの記事も書きたかったんだけど間に合わなかったんだよ!!とりあえず言えるのはオルフェンズはいいぞ!

なにはともあれ、来年もこうして色んなものを振り返りながらお誕生日をお祝いできるようにがんばろうと思いました。
来年こそはもっと前もって準備してまともな記事を書きたい所存。今のところ楽しみなのはFrepとだめぷり。キラキラソングが好きなのはもう直らない性癖だと思ってます。

とにもかくも、25歳の梅原さんも自分の身の丈にあったやり方で応援していきたいです。

 

x1026.hatenablog.com

x1026.hatenablog.com

好きになって二度目の誕生日に思うこと。

梅原裕一郎さん、お誕生日おめでとうございます。
気になり始めた頃にはまさかこんなに好きになるとは思ってなかったし、お誕生日をお祝いするのももう二回目になるのかと…正直驚きを隠せない…

新しいキャラクターに出会うたび、それまで見たことのなかった側面を見せてくれるところが本当にだいすきで。

初めてお芝居を聞いたときには伸び代だらけの人だとわくわくさせられたのに、その時思い描いていたものをたった1年で全部叶えて、それでもなお「もっと」を見せてくれるから、最高に格好良い役者さんだと思ってます。

今日からの新しい一年も、身の丈にあったやり方で応援していけますように!

 
 
以下読まなくても大丈夫な備忘録的なサムシング↓
 
私は梅原さんのことを、お世辞抜きにこれからの若手声優界を担っていく声優さんだと思っていて。
そこには確かに推しの欲目とかもあるとは思うけど、なによりいつでも想像以上のものを魅せてくれるからこそ、そう思ってます。
特に去年の9月以降のお芝居やパフォーマンスの伸びは、本当に目を見張るものがあるんです。

一番最初にそれを感じたのは、9月に大阪で行われた美男高校地球防衛部LOVE!TOUR!でのこと。
ライブパートで新曲である「Let's Go!! LOVE Summer♪」を歌っているのを聞いて、あれ、こんなにスコーン!と音程あててくるっけ…?と思ったのが始まりでした。

それが確信に変わったのは12月のIDOLM@STER sideMのFirst LIVE。
10ヶ月前は踊るのに必死になってどんどんマイクが顔から遠ざかっていたのに、そこにいる人はしっかりとマイクをもって歌いながらまるでそのキャラクターのようにパフォーマンスをしていて。
運動もダンスも苦手だと公言する梅原さんが、ここまでのパフォーマンスをするのにどれだけの時間と労力を割いたんだろうと、純粋に尊敬しました。

お芝居で驚かされたのは、10月から12月にかけて放送された「ヤング ブラック・ジャック」の第1話。
梅原さん演じる間黒男ー後のブラック・ジャックが初めての手術を終えて、屋上で助手を務めてくれた遊佐浩二さん演じる藪さんと話しているシーンでした。
このシーンは原作にはないアニメオリジナルのもの。だからこそ声優さんたちがそれまでのシーンを踏まえた上でそのまま出てきたものだと思うんだけど、それまで「完璧」でしかなかった間黒男の「不完全であるが故の人間臭さ」が見事に表現されていて。
ピンと張っていた糸が、不意にふっと緩んだようなそんな演技に、私はしばらく泣くことしかできなかった。

そして同時期から始まった「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」のユージン・セブンスタークの演技で、「ああ、この人は本当にすごい声優さんだしこれから先もどんどん進んでいく人なんだ」と思ったんだよね。

この2つの作品で梅原さんが演じているキャラクターはある種対称的で。間黒男がそれまでの演技の集大成なんだとしたら、ユージンはその先の新しい扉を開けたように感じられたんです。

 

そんなことを感じながらいつも思ったのは、「いつの間にこんなところまで来たんだろう」ということでした。

私はコンテンツを享受する側だから、いつだって裏側なんて見えないし、声優という職業上お仕事している姿をファンが見ることなんてないのは当たり前のこと。
それにしたっていつだって想像の先にいて、それが自分が思い描いていたところから何メートルも先だったら、驚かないほうが無理じゃないですか。

事務所のゴリ押しや顔ありきと言われるようなお仕事をしているのも分かってる。それでも、企業が顔やネームバリューに期待した以上のお芝居をしてると思うから。

基本的にインタビューやキャストトークでも、どこを意識した程度の言葉だけで、努力や試行錯誤を表に出すことは少なくて。
それでも死ぬ物狂いで今自分が立たされている舞台にしがみつこうとしているのがなんとなく分かる気がするから、まるで白鳥みたいな人だと、私は思ってます。

 

CDでもアニメでもイベントでも、いつでも想像以上を魅せてくれる"梅原裕一郎"という声優さんが本当にだいすきで、応援させてもらえるのがうれしい。

好きになれてよかった、これからも梅原さんが持つきらきらしたものを増やしていくところをできるだけ長く見ていたいなと思っています。

 
 
なんかすごい真面目っぽいこと言ってるけど要約すると「ワイの推し最高では〜〜〜〜!?」っていうだけです!最高に格好良い役者さんだ〜〜世界ありがとう!世界が輝いて見える!