たとえばなし

偶像と結果論

騒がしきこの日々よ

みなさん、美男高校地球防衛部LOVE!という作品は好きですか?

私は好きでした。
すごく大好きで、大切な作品でした。

そんな作品のファイナルイベントが、来年2018年の2月に開催されるそうです。

まあ推し出ないんですけど。

 

 

2017年8月26日。
美男高校地球防衛部LOVE! LOVE! LOVE!」が劇場にて公開されました。

 

劇場版OVAを見終えた時に私が抱いた感想は、美男高校地球防衛部LOVE! LOVE! LOVE!」は紛れもなくシリーズ完結編であり、3年生のキャラクターたちだけではなく、美男高校地球防衛部シリーズファンの卒業式でもあったということでした。

エンドロールで死ぬほど泣いて立ち上がれなかったオタク何人いる??っていまだに思う。みんな仲良くしよ。つまりファイナルイベントに推しが出ようが出なかろうが、もうこっちの中では終わってるってんな訳あるか!!

シリーズ完結編。愛と青春の卒業。

そんなふざけたような、あるいは大真面目な副題のついた劇場版OVAは、ふざけるところはとことんふざけ、ゆるめるところはゆるめるけれど、締めるところはきちんと締める。そんな防衛部らしい作品でした。

なのに最後がこれかよ~~~!!って思っても許されません?許されないかなあ。端的に申し上げますと、たぶん私は怒っているぞ!

 

というわけで、読む人を選ぶ記事です。いつもだけど。防衛部が好きな人は読まないほうがいいかもしれないですえへへ。

 

 

 

防衛部はとても不思議なコンテンツで、オリジナルアニメであるが故に、時を重ねるにつれ、半リアルコンテンツであるような錯覚をさせる作品でした。
実際に運営側がそういう効果を最初から狙っていたのかは分からないけれど。

今でこそ様々な作品、ラジオ、イベントに引っ張りだこの地球防衛部の面々だけれども、アニメ制作発表時に私が名前を知っていたのは、箱根有基役の山本和臣さんと蔵王立役の増田俊樹さんだけ。そんなほぼ名の知られていなかった若手声優たちを、アイドル作品でもないのにハナから歌って踊らせていたこの作品は、今思えば歪んだ声優業の代表作と言っても過言ではないのかもしれない。

アニメ放送当初はポカン、としていたら30分があっという間に終わっていて。「今私は何をみたんだ……?」なんて思ったりして。正直話の中身なんてないし、わかりやすくイケメン!みたいなキャラデザな訳じゃない男子高校生五人組が、魔法少女モノよろしくキラキラ衣装に変身して意味のわからない怪人と戦う。どう考えてもイロモノアニメでしかなかった。

このコンテンツ大丈夫かな……なんて思いながら行った初イベント、狭いステージの上で歌って踊る若手男性声優五人組。今思えばその状況こそ「男子高校生がキラキラな衣装で怪人と戦う」っていうシチュエーションと重なってたのかもしれないなあ。

そしてそんな中でも、事あるごとにキャスト陣が言ってた「この五人でいろんな事に頑張って挑戦していきたい」っていう言葉が、オタク心をくすぐったんだろうな。

次々ぶち込まれるキャストイベント、増え続けるCD、円盤、それでもよかったんです。

多分あの時に防衛部を追い掛けてたオタクの総意は、このコンテンツをクソアニメっていう認識で終わらせたくないっていうひとつの意地だったんだと思う。

だって、最終回前にキャストが「終わりたくないなあ」って泣くようなアニメ、私は知らなかったから。

もっと五人でやりたいことがある、この五人でずっとやれたらいいのに、って、こんなイロモノコンテンツに一番愛を注いでくれたのは、紛れもなくキャスト陣だったから。

すごくないですか。"声優"としてなのかどうかもわからない仕事を全うした五人も。

「終わりたくない」って泣いちゃう山本さんも。

「また五人で」っていう言葉を、最終回放送時にはもう実現しようと動き出してくれていた増田さん*1も。

ずっと思ってました。

こんなにファンと、キャストと、スタッフが同じ方向を向いてるコンテンツ他にあるかなって。

私は、防衛部が初めてでした。だから大好きだったし、もっともっとって思ったし、色んな景色を見せてほしいと思ってました。

そう、でも、もう過去形なんです。もう一年くらい前から。
二期が始まる前から背後に忍び寄っていた疑念や諦念は、もう防衛部というコンテンツを丸ごと愛していた私を飲み込んだあとなんです。
前はバト生やるよ!と言われれば久しぶり!うれしい!って思えていたのに、いつからかまたやるのかあ、くらいにしか思えなくなって。キャストイベントやるよ!と言われても徴収きたなあとしか思えなくなって。

コンテンツに"飽きた"のだと言われたら、それまでだと思います。
推しさんのお仕事は防衛部だけではないし、それ以外にもだいすきで大切なコンテンツはあります。

でも本当は、そんなふうに思いたくなかった。ずっと好きでいたかったです。

でももう無理だよ~~!!!!!!!!!

二期制作発表からしばらく音沙汰のないまま制作会社変わりました!って言われて、5人での出演イベントがあればプロデューサーがオタクの見えるところでそれを批判して。

ごまかしごまかしニコ生だけぶち込まれて、そこで見せられるのもただの馴れ合いになってしまったやりとりで。

オタクって、そういうのに敏感だよって思う。だってオタクだもん。それまでずっと見てきたぶん、変化には敏感にならざるを得ない。しかもそれがマイナスな変化なら尚更。

ニコ生のアットホームな空気は好きだったけど、アットホームであることと気が抜け切っているのは別だし。制作が変わるのだってオタクには関係ないかもしれないけど、タイミング的にどう考えたって揉めたのが目に見えてるんだもん。

 

で、最後の仕打ちがこれです。

ファイナルイベントやります円盤買ってねでもキャストは全員揃いません!

さすがにちょっと、心が折れました。

仕方ないことだとも思います。他のメンバーの予定を見ても、急遽イベントを打つことを決めたのは明らかで。そんな中どうしても推しさんの都合だけがつかなかった、それだけの話。

もしかしたらまだ調整中かもしれないし、もしかしたら最後の最後にサプライズゲストです!って登壇するかもしれない。でも、もしそれが叶ったとしても私は喜べないので、イベントには行かないことを決めました。

 

最後まで、コンテンツを好きでいたかった。

演者にも、コンテンツを愛してほしかった。*2

制作側にも、コンテンツを愛してほしかったです。 

 

こんなのはオタクの思い込みで、決めつけで、思い上がりだっていうのもわかってるけど。

私の中で美男高校地球防衛部LOVE!というコンテンツは、劇場版OVAをもって死にました。

 

防衛部を好きなれて、毎日すごく楽しかったです。後悔はしてません。何枚も同じCDを買って、何回も同じイベントに行ったのも防衛部が初めてでした。推しさんに出会えたのも防衛部のおかげです。

でも、どこで間違えたのかなあってぼんやり思う。もっと大事にできたらよかったなあとも思います。見落としたものはいくつあったかなあ。

 

年末にこんな記事ですみません。でも年越したらだめなやつだなって!おもって!

気づいたら推しさんを好きになって3年とか経ってて、それの総括とかも書きかけの記事があるんですけど、まあそのうち書けたら書きます。

色々言うけど推しさんの声と、演技と、歌が好きです。これ書いてる間にサドライも欠席公演決まっててもうなんだかなあ!!

 

 

【2018.01.01 追記】

せめてfinalが終わってから発表してほしかったなあ!

悲しいとか悔しいとか寂しいとか怒ってるとかそういうのすらもうないけど、あまりに惨くないですかね。過去に縋ってるオタクはもういらないってことですね。

あんなに楽しかった三年前を、こんな風に思い出したくなかった〜〜はあああ

 

 

*1:「お前と芝居したいんじゃ!」act.0参照

*2:ここでいうコンテンツは制作側消費者側全てをひっくるめたものを指してます。キャストが防衛部を嫌いになったとかは思ってません

2017年梅原裕一郎さんが気になる人に聞いてもらいたかった曲4選

ご無沙汰しております、生きてます。

本当は今年もお誕生日にこの記事を上げようと思っていたのですが、気づけば2017年も残りわずかですね。おかしいな。まあせっかく途中まで書いたので唐突に供養しようと思います。MOTTAINAI.

ちなみに去年の2016年版の記事はこちら。

x1026.hatenablog.com

ということで、今回は2016年3月8日から2017年3月8日までにリリースされた楽曲の中から、「梅原さんのことちょっと気になるなー」という方に是非とも聞いてもらいたい!と思う曲を独断と偏見でいくつかピックアップしていました。

集計範囲が中途半端。わかる。

そして前回同様この記事では楽曲構成みたいなものより、梅原さんの声色や音に焦点を当てています。いわゆる楽曲解説みたいなのはないよ!プラス語彙がしんでる系オタクなので直感的な感想が多いです。レコメンドとは。

 

恋のワンダーランド / Frep
恋のワンダーランド

恋のワンダーランド

  • Frep
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

このFrepというグループは、簡単に言うとオーディションで選考に漏れた子達が集められて作られたユニット。デビューを逃したものの、地道に下積みを重ねた結果、やっと手に入れたデビュー曲がこの「恋のワンダーランド」です。ここまで聞いて心惹かれないオタクなんている?いないと思う。

そして王道アイドルのデビュー曲に欠かせないのが、そう!意味の分からないラップパートですね!

聞いてる方が恥ずかしくなっちゃうような、リリックもリズムも何とも言えないラップ(のような何か)。あのV●もARA●SHIもNE●SもKA●-TUNもHey!●ay!JU●Pもそれを経て今があるといっても過言ではありません。元々ラップが得意なメンバーに任せるようになってからはそこまで酷いものは減りましたね。否定的な意味で例に上げたわけじゃないよ!

この曲の聴きどころはそんなラップパート。そしてそのパートを任されたのが、梅原さん演じる長谷川創多くんです。このパートを梅原さんの子に振ったスタッフさん、天才だと思う。

だって聞いてるこっち、すんごい気まずい。すっっっごい気まずい!あのデビューしたての初々しいアイドルが、意味のわからないラップを歌ってるのを見てるのと同じ気まずさがあるんですよ。一応言っておくけどこれ、めちゃくちゃ褒めてます。

低音の落ち着いた声のイメージの強い梅原さんが、若者らしい高めの声で「ベリベーリ!ハピハピ!」とか言ってるんですよ。あの本当に、一回で良いからこのパート聞いてください。私の言ってる意味絶対分かると思う。もう……これを歌いきってくれてありがとうございます……ごめんね……っていう気持ちになるから。

あとやっとデビューに漕ぎ着けた子達に「僕らアイドル 最高のフレーズ」っていう歌詞をあてるのもニクい。ずっと応援してきた子がデビューしてこんな歌詞歌われたら、泣いちゃいません?

 

ギュッと!/全力少年のおうたCD 2時間目 1年生ユニット タイガ&トア

youtu.be

 私が梅原さんの声についてしつこく営業しているのは、地声は低いけど中高音が特にいい!歌なら尚更綺麗に音が飛ぶのは低音らしい低音よりも中低音〜中高音にかけて!ということです。ハイ、これ代表作!

4つ打ちのドラムにギターとシンセが印象的で、少しテクノっぽさもあるダンスチューン。A面曲の ♪ ヤングスワロゥ も、試聴で聞いて百面相キメたくらいめちゃくちゃカッコイイので是非とも聞いて欲しいのですが、梅原さんのイメージとのギャップという意味ではB面のこちらを推します。

恐らくキーが高いっていうのが一番の要因なんだけど、喉の浅いところで音の形を作って、そのまま直線的に飛ばしていくみたいな歌い方。語尾をしゃくった時のひっくり返るスレスレの声とかが、なんとなく"青春"っぽくて良い。

某乙女タイトル以降少し歌い方が変わったので、もしかしたらこういう歌い方はもうしないかもしれないんだけども。わりと弛ませて余裕げに歌う斉藤さんとの対比もよきです。

全力少年のおうたシリーズは2016年版でも選んだのですが、1年生ユニットだけじゃなくてどのユニットの曲も本当にオススメ!全体曲の ♪ Bravery はキャラソンとは思えないレベルでカッコいい!あとこのメンツの中でそこまで遅れをとらない梅原さん、末恐ろしいなって思ってます。

 

風呂は究極極楽施設!/ 美男高校地球防衛部LOVE!LOVE! バトルラヴァーズ SONGS 〜LOVE Fountain!〜 
風呂は究極極楽施設!!

風呂は究極極楽施設!!

  • provided courtesy of iTunes

こちらは今までの曲とは違い、梅原さんのパブリックイメージというか、わりとらしさを感じる曲です。少しでも梅原さんを知ってる人が考える梅原さんの声のイメージって、こんな感じなんじゃないかなあ。

ただ、梅原さんの歌声ってわりと丸い球が断続的に出てくることで直線に見えるみたいなイメージなんだけど、この曲に関しては扇状というか……いつもの声の音が弦楽器もしくは木管楽器みたいな音だとしたら、この曲は鍵盤楽器とか金管楽器みたいな音の形のイメージ。伝わるかなあ……。

楽曲としては90年代歌謡曲を思わせるラテン調のメロディが印象的な一曲。メロもオケもすごいカッコいいのに、歌詞は何食わぬ顔で意味のわからない言葉の羅列なところとかもなんとなく"っぽい"。まあ由布院煙っていうキャラクターのイメージでもあるんだろうけども。

あと何より歌声とセリフ部分の差分。ライブでこの曲を聞いたとき、「あ、この人声優だ」なんて当たり前のことを思いました。(?)曲中に出てくるセリフ部分はわりと地声に近いと思うのですが、本当にこう、歌ってるときと声の使い方が全然違うんですよね。当たり前と言えば当たり前なんだけど。

個人的に、梅原さんは話してたり演技してたりするときと歌っているときで声の印象ががらりと変わるなあと思っているので、そういった見方で聞いてみてもらいたい一曲です。

 

夜もすがら君想ふ / EXIT TUNES PRESENTS ACTORS6
夜もすがら君想ふ

夜もすがら君想ふ

  • 霧山 一(CV:梅原 裕一郎)
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 こちらも2016年版に続き選びました、ボーカロイド楽曲カバーシリーズのACTORS。

前作での選曲もそうくるか……!という感じだったのですが、夜もすがら〜を梅原さんに当てたスタッフさんには本っ当に感謝してます。梅原さんが歌ってる音源の中で1、2を争うレベルで好き!

梅原さんの歌い方といい、声の使い方といい、楽曲とすごくマッチしてるんですよ。インディーズでは人気なのにメジャーではイマイチ売れないポップスバンドのボーカルみたいな歌い方、最高じゃない?これも褒めてるからね!例えるなら跳ねるパステルカラーのゴム風船かな。

キャッチーなギターラインに乗っかる、少し軽さを出したエアリーな歌声がメイン。Aメロの軽やかに跳ねるリズムから、Bメロ前の「yeah」で少し弦を張って、そこからはその弦を弾くみたいなニュアンス。そしてサビからラストは梅原さんらしい弦楽器のような奥行きのある声色で。

これも多分前回でも書いたんだけど、個人的に一曲の中でラストに向かってどんどん声色が変わっていく梅原さんの歌い方がすごく好き。計算してるんだなあってわくわくするし、この人の頭の中の楽譜にはどんな発想記号が書かれてるんだろうって思う。

なんかもうとりあえず聞いて欲しい。一時期の歌ってみた動画ってこういう感じの人多かったよねっていう懐かしさも感じられます。(歌い手全然詳しくないけど。)

 

 

とまあ、怒涛のように押し付け営業をここまで書いてずっと放置しておりました。
いま聞くともうこんな歌い方しないんだろうなあと思う曲ばかりだけれども、まあこれも一つの記録としてあげておこうかなあくらいの気持ちです。

ここで取り上げたことはないけれど、個人的にSolidSのユニット曲での梅原さんはいつでもびっくり玉手箱だなあと思っています。試聴を聞くたびに取り乱すのやめたいよね。ソロ曲は全部いまいちしっくりこないのなんでだろうなあ。

毎回生でお歌を聞くたびに意味がわからないくらいうまくなっているような人なので、いつも新しい曲を聞くたびに気のふれたオタクはめそめそしているのですが、本当に某カバーアルバムなんて聞いたらどうなっちゃうんでしょうね。

元気だったら感想あげにきます。元気だったら。

 

x1026.hatenablog.com

映画館で推しの声が聞けるって

控えめに言って最高じゃないですか?

 

というわけで推しさんの吹き替えのお仕事が発表になりました!

http://boku-wonderful.jp/

吹き替えは正確には3本目?かな?ですが、全国公開の映画は初!です!おめでとうございます!嬉しい!うれしい。

元々洋画の吹替でこの仕事に興味を持ったと公言している推しさん。本当に少しずつですが吹替のお仕事が増えていて、オタクはうれしいです。

パンフレット買おう……記念にムビチケとか買いたい…うれしい……涙出る……

某防衛部(隠れてない)の予告が映画館で流れた時も、銀幕に映る推しの名前……と一人で涙していたのですが、吹替ってまた別枠ですよね。

他のキャストさんもはなざわさんやおおつかさん(や/んぶら/からお世話になってます!ありがとうございます! )と豪華!たかぎさんも事務所の先輩ですね!わあい!うれしい!

うれしいしか言っていませんが、本当にうれしいです、おめでとうございます、うれしい。

正直洋画は字幕で見る派なのですが、吹替は吹替の良さがあると思うので、純粋に楽しみです。うれしい。

というわけで、9月27日金曜日公開です!初日お休み取ろうかなあ!うれしい!たのしみ!うれしい!

最後にもう一度公式貼っておきますね!よろしくお願いします!

http://boku-wonderful.jp/