たとえばなし

偶像と結果論

平成最後の夏の終わり、元担に担降りします

急に何を言うとんねんって感じなんですけど

担降りします(真顔)

一応先に謝っておくと推しさんのファンを辞めるとかそういう話ではないです〜!推しさんは推しさんでこれからも背中を眺めてたいなあって思ってます。

 

 

この夏、ありがたいご縁をいただいて5年ぶりに元担くんのコンサートにお邪魔してきました。

東京公演と、ツアーラストの大宮の二回。そんな激戦の公演に誘ってくださったのは、奇しくも推しさんのことを通じて知り合った人生日々ハイテンションの甘夏さんでした。

こちらの記事で少し触れていただいたりもしました。

amanatsu0312.hateblo.jp

甘夏さんにはほんっっっっとうにお世話になりました!!!

 

急に元担くんたちのコンサートに行きたいなと思った最初のきっかけは、今年の3月に刊行された一冊の本でした。 

ジョーダンバットが鳴っている

ジョーダンバットが鳴っている

 

その本に書かれていた言葉たちは、今の私にとってはタイムカプセルのようで、彼を応援していた頃の私にとっては、まるでラブレターのようでした。

彼を応援していた頃のこと、離れてしまった理由を、一度だけこのブログで書いたことがあります。 

x1026.hatenablog.com

見ている夢が違うのかも、と離れてしまった私は、この本を読んで今更のように見ていた夢が同じだったことを知りました。まるで、答え合わせみたいな言葉たちがこの本には書き連ねてありました。

あのね、引くほど泣いた。

引くほど泣いて当時のことを知っているお友達にびーびー泣きつき、「『本人がデビューしたくなくてもデビューした担当くんが見たい』って口癖だったもんねえ……」と憐れみの目を向けられました。そう言われてみればそうでしたね!!

いやっもう……デビューしたかったなら言ってよ!!!!?!!?!?!?!急に坊主にしたときのこととかその他諸々さあ…!!言ってくれてたらもっとこう……今でもオタクだったかもしんないじゃん?!!!!?!?!

っていうのをね。まあそもそも連載当時に読んでいなかった私が悪いんですけど。とりあえず4、5年越しにそんな言葉を読んで、ぼんやりと一回くらいまた見に行きたいなあ…と思っていたのです。

そんな中起きた、推しさんの休業。

そうです、私は元担くんで現実逃避を図りました。軽率!薄情!と罵られても仕方のない所業。

いまTwitterを見返したら、推しさんの休業発表の翌日にTSUTAYAで大量にCD借りて、そのまた翌日にはwebサイトに課金してました。嘘でしょ。脊髄反射でオタクするのほんとやめて……。

そして「今の元担くんたちのことをダイマしてくれ〜〜!」とクレクレちゃんをしていたところ、甘夏さんのご厄介になった次第です。神か仏か何かか……。

 

 

ちょうど5年ぶりの元担くんたちのコンサートは、結論から言ってしまえばとっても楽しかったです。

アイドルのコンサートそのものが久しぶりすぎて、二次元アイドルのライブに慣れきってしまった私は、「こんなにも歌い踊り続けるのか……」という小学生のような感想を抱き、東京公演では終わったあと体調を崩しました(脆弱)

立ちっぱなしがあんなにしんどいと思わなかった……いつもたくさん座らせてくれてありがとう……。あとやっぱり本業じゃない声優さんが歌って踊るの意味がわからないくらいにすごいな……。

 

行ってみて考えたこと、思ったことはたくさんあります。

大きな動きが強みの彼らにとって、ホール公演はあまりにも窮屈そうだとか、 当時からあまり代わり映えしないMCだとか、正直きっと言い出したらキリがない。

でもいちばんに感じたのは、「ずっと続けてくれていてありがとう」ということでした。

 

今年、元担くんたちは結成10周年だったんですね。

私はちょうどいまのグループ形態になったくらいの頃から本格的に元担くんを応援するようになったオタクだったのですが、正直10年後も同じ形でグループが継続してるだなんて1ミリだって予想していませんでした。

10年間同じことを続けるって、本当にすごいことだと思います。 

それになにより、ずっと続けていてくれたからこそ「もう一回くらい見に行ってみようかな」なんていう私の気まぐれが実現できたわけで。

私が離れていた間にだって、きっと色んなことがあったでしょう。今も5人で続けていてくれることは、当たり前のことなんかじゃない。

元担くんが言っていたように、本当に「奇跡」みたいだって思う。

それでも藻掻きながら、足掻きながらも板の上に立ち続けていてくれたことがありがたくて、あたたかかった。

夢の一歩だと思っていた曲を、あの頃と同じように歌うこと。いつか欲しいなと思っていた自己紹介ラップが出来ていたこと。自分の知っているお決まりの振り付けに、知らない新しいコール。

あの頃出来なかったこと、今出来なくなったこと。

夢の続きは、今も続いているんだってこと。

光の海で歌って踊る元担くんは、あの頃と同じようにきらきらして見えて。

そんな姿がだいすきで、できるだけ近くで見ていたくて、あの頃の私は必死に応援していたんだなあと思ったらなんだか涙が止まりませんでした。

 

「自分の見たい姿が見れたから出戻るんじゃないの?」

私ががむしゃらに彼を応援していた頃のことを知っている友人から、今回そんなことを言われました。「んなワケあるかぃ!!」と即答してしまったのは本当に申し訳ないなって思ってるんですけど。

こんなこと本当に私が言う権利なんて一ミリたりともないけれど、デビュー7年目??とかにド平日のホールツアーしてるところが見たかったわけじゃないし、芸歴10年は軽く超えるのに放送事故が起きるMCとか、その他諸々色々ハラハラしながら見るアイドルのコンサートなんてイヤだよ!!イヤなんだけど!

 

それでも、「やっぱりすきだなあ」と思ってしまったので負けです。

私が見たいのって「変わらない姿」ではなくて「変わっていく姿」なんですよね。正直今回のツアーで私が見たのは「変わらない姿」であって、それに対して「今以上」が見たいと思ってしまった。それだけでもう、出戻る理由には十分な気がします。

やっぱりもっと大きな会場で楽しそうに、縦横無尽にステージを馳け廻る姿が見たい。

限りある時間の中で、限界まで輝いてみてほしいって思ってしまう。

きっとこれは純粋な"応援したい"という感情よりも、情だとか未練だとか美化された過去だとか、そういうものの塊だと思います。

 

もう一つ、私の背中を押したのは、元担くん基担当くんの本の中に書かれていた言葉の数々でした。

「歌い、踊り、演じ続けていきたい」と、「ステージの上ですべてをかける」という言葉だけで私は救われたし、今もまだ好きでいていいのかなと自分を許すことがで出来た気がしました。

そしてなにより、「今応援してくれている人も、“応援できなくなった人もありがとう”」だなんて、そんな言葉はすごくずるい。

すごくずるくて、でもものすごく、うれしかった。

ああ私、あの時応援できなくなったんだってストンと納得が出来てしまった。

それなのに、あの頃見ていた夢と今の私が思い描く理想は、あまり変わっていなくて。

それもそれでどうなんだろうなあ、なんて思うけれど、少なからず本人が1ミリも望んでいないことではないのかなっていう免罪符が出来たから。

大げさかもしれないけれど、世界にこんなにも痛々しくて愛おしい本があるだなんて思いもしなかった。でもこの本がなかったら、私はずっと何も知らないままだったと思います。

当時みたいにがむしゃらに応援するなんてきっともう出来ないけれど、この本はこれからの私にとってきっとバイブルです。

 

 

 

アイドルって、ユメを見せてくれる存在じゃないですか。

みんな、非日常のユメを見せてもらいにコンサートとかに行くんだって思ってた。

でも、なんというか私にとって彼は、"日常"の延長にいたアイドルだったんです。あの頃の私にとって、彼を応援することが日常でした。

だから、ただユメを見せてもらうんじゃなくて、一緒に「夢」を見れたらどんなにいいだろうって思った。今度こそ、同じ夢を一緒に見れたらどんなにいいだろうって、そんなことを思いました。

だから、平成最後の夏の終わり、元担に担降りします(真顔)

 

A.B.C-Z 戸塚祥太くん

やっぱりこの人が、私の最後の担当でした!

 

 

ってなことを考えてたら横アリ公演が決まるのほんとなんなんですか??

公演後に死にそうな顔でFC窓口駆け込みましたFC開設おめでとう!!!!(時間差)

そもそも今回のセトリが拗らせ系古参オタク殺しなのがよくない。えびきすこんの映像あるならくださいっていうかもうドームでえびきすやって!!!リアデラを見せて!!!!もうセトリあの頃のままでいいから!!!!!!

 

そんなわけでゆるーく二足のわらじで愉快なファン生活を送りたいな〜と思っています。推しさんのファンでJ事務所ってもうあまりにもテンプレクソオタクでオモロやんけ……。

いいのです。私は良質なエンタメコンテンツが好きなのです。なので大宮公演出のド新規です〜〜!!!という自意識でこれからを過ごしていきたいと思います(無理のある話)

 

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