たとえばなし

偶像と結果論

消しゴムで消えてしまう前に

きちんと書いておこう。

 

先日、推しさんが出演された朗読劇に行ってきました。

キャスティングが発表された時、すごくすごく嬉しくて。久しぶりに「絶対行こう!」と思って、でもやっぱりお友達にチケットを取ってもらった現場でした。(ゴミのようなファン)(ぴ●プレミアム先行は悪い文明)

なんですけど、その頃ちょうど仕事がめちゃくちゃ忙しくて。

咳が止まらないと思っていたら全力で熱を出し、謎の吐き気と戦いながら勤務時間13時間オーバーが続いていた中での現場だったので、真面目に朝の11時開演がキツかったです。干さなかったの奇跡か。

あとたぶん初めてだと思うんですけど、事務所からお花が来ていてテンションが上がりました。

昨今の声優界隈の祝い花ゾーンって、マウントの取り合いっていう感じが顕著で苦手で……。なのでいつもさらっと通り過ぎてしまうのですが、見つけた瞬間光の速さで戻って写真に収めました。

事務所大好き!!

 

 

推しさんの朗読劇の出演は、今回でたしか5本目。違っていたらすまない。

そして初めての、役者が二人だけという朗読。明確な相手役がいるようなお話も久しぶりだったので、どんなふうになるのかなあと楽しみにしていました。

公演自体はもう何年も上演されている朗読だけあって、台本のテンポがちょうどいい。リズミカルで、コミカルで、シリアス。

語感のいい台本だなあっていうのもあって、しっかり台本2冊セットを購入。

お相手役の女優さんもすごく素敵で、ついつい目はそちらに惹きつけられてしまう時間が長かったです。女優さんだけあって、表情とか仕草とか、そういうところまで役に入り込んでいるというか。

朗読も聴きやすく、コトコトと言葉を音にする方だなあという印象。溌剌とした、理想の自分を追いかけながら恋に生きる、そんな役づくりでした。

 

推しさんのお芝居は、今までの朗読劇と比べると、感情の切り取り方がとても鮮烈だった気がする。

自分の席からはよく見えなかったけれど、お芝居をしながら泣いていたと仰っている方もいて。何様だよって感じなんですけど、「頑張ってるなあ…」なんて思いながら見てみたり。

私、推しさんのする感情の緩みとか、喜怒哀楽の哀の感情の吐露とか、そんな"負の演技"がすきなんですけど。そういう、所謂強みが活きる本だったなあ。

でも逆に、怒の演技の幅が一定だなあとか、そんなことも思ったりして。

あとこう、たぶん絵が付いているようなアニメに声を当てるとなるとまた違うんだろうけど、役の無骨さとか、そういうのはたぶん他の演者さんの方が出ているんだろうなあ、とも。 

でも別に「ここがダメだった!」とかそういうことを言いたいわけじゃなくて、純粋にそう思ったっていうだけなんですよね。

 

朗読劇の受け取り方って難しいなあって、最近よく思う。

今回に関しては他の演者さんの回を見るという手もあったけれど、基本的に比べる相手もいなければ表現に正解もない。だからこそ、受け取り方が難しい。

推しさんの演技をフラットに見れるという点で朗読劇は好きだけど、それをフラットに受け取れているのかなって。

何をどう考えてその台詞回しなのかなとか、本をどういう風に受け取って、どういう風に表現しているのかなとか。そういう色んなことを、きちんと感じ取れているのかな。勝手に不安になる。

パフォーマンスっていうのはどんな媒体にしろ、受取手が享受したものがすべてになってしまうから、表現者が多くを語らないのは、きっと正しい。

それでも私は我儘だから、推しさんの表現したかったものを、できるだけ正しい色や温度で受け取りたいと思ってしまう。

それなのに、観ながら泣いてしまったのだって、推しさんの演技に泣いているのか、台本に泣かされているのかもよくわからなくて。

同じ人間じゃないんだし、推しさんの人間性もバックボーンも何も知らないんだから、そんなの出来なくて当たり前なのになあ!もっと言えば率直に感じたものがすべてなんだから、ごちゃごちゃ考えるのをやめるべきだと分かってはいる。

12月の朗読劇のときも同じようなことを思ったけれど、なんだか本当に自分の感受性がどんどん死んでいくのがわかって凹む。エンタメのオタク向いてないなあ。

 

それでも、行ってよかったなと思う朗読劇でした。

やっぱり感情を丁寧に書き写すようなお芝居は、推しさんによく嵌る。

そのくせ一番テンションが上がったのが指輪の交換シーンだったのは本当にすみませんでした。
だって推しが可愛い女の子に指輪を差し出して左手の薬指に嵌めてあげて、さらにその子に指輪を嵌めてもらうところなんてもう今後一切見れないじゃん…。私の中のおじさんがウオオオオ!!って興奮しちゃったよ……。

台本を読み返してまた公演をなぞれるだけ記憶に声が、演技が焼き付いてるってすごい。

そんなシンプルな感想をだいじにしよう。 

 

 

気づいたら4月が終わっていて嘘でしょ?と思っているのですが、某英雄伝説も真面目に旧作品と見比べながら腰を据えて観たいとか思い至ってしまった結果一話しか見れていません。

ちなみにその話を上司にしたら「評論家なの?」と言われました。変な色眼鏡をかけているつもりはないけれど、推しさんの演技をそのまま綺麗に受け取りたい。つらい。

そろそろブログのテーマを推しさんの結果論VS自分とかにするべきかもしれない。シャドウボクシングでしかねぇな!!

ひとまずは今月中にaktkとststの話をしたいのですが、あっと言う間に5☆Partyなんだろうなあ!!