2017年梅原裕一郎さんが気になる人に聞いてもらいたかった曲4選
ご無沙汰しております、生きてます。
本当は今年もお誕生日にこの記事を上げようと思っていたのですが、気づけば2017年も残りわずかですね。おかしいな。まあせっかく途中まで書いたので唐突に供養しようと思います。MOTTAINAI.
ちなみに去年の2016年版の記事はこちら。
ということで、今回は2016年3月8日から2017年3月8日までにリリースされた楽曲の中から、「梅原さんのことちょっと気になるなー」という方に是非とも聞いてもらいたい!と思う曲を独断と偏見でいくつかピックアップしていました。
集計範囲が中途半端。わかる。
そして前回同様この記事では楽曲構成みたいなものより、梅原さんの声色や音に焦点を当てています。いわゆる楽曲解説みたいなのはないよ!プラス語彙がしんでる系オタクなので直感的な感想が多いです。レコメンドとは。
恋のワンダーランド / Frep
このFrepというグループは、簡単に言うとオーディションで選考に漏れた子達が集められて作られたユニット。デビューを逃したものの、地道に下積みを重ねた結果、やっと手に入れたデビュー曲がこの「恋のワンダーランド」です。ここまで聞いて心惹かれないオタクなんている?いないと思う。
そして王道アイドルのデビュー曲に欠かせないのが、そう!意味の分からないラップパートですね!
聞いてる方が恥ずかしくなっちゃうような、リリックもリズムも何とも言えないラップ(のような何か)。あのV●もARA●SHIもNE●SもKA●-TUNもHey!●ay!JU●Pもそれを経て今があるといっても過言ではありません。元々ラップが得意なメンバーに任せるようになってからはそこまで酷いものは減りましたね。否定的な意味で例に上げたわけじゃないよ!
この曲の聴きどころはそんなラップパート。そしてそのパートを任されたのが、梅原さん演じる長谷川創多くんです。このパートを梅原さんの子に振ったスタッフさん、天才だと思う。
だって聞いてるこっち、すんごい気まずい。すっっっごい気まずい!あのデビューしたての初々しいアイドルが、意味のわからないラップを歌ってるのを見てるのと同じ気まずさがあるんですよ。一応言っておくけどこれ、めちゃくちゃ褒めてます。
低音の落ち着いた声のイメージの強い梅原さんが、若者らしい高めの声で「ベリベーリ!ハピハピ!」とか言ってるんですよ。あの本当に、一回で良いからこのパート聞いてください。私の言ってる意味絶対分かると思う。もう……これを歌いきってくれてありがとうございます……ごめんね……っていう気持ちになるから。
あとやっとデビューに漕ぎ着けた子達に「僕らアイドル 最高のフレーズ」っていう歌詞をあてるのもニクい。ずっと応援してきた子がデビューしてこんな歌詞歌われたら、泣いちゃいません?
ギュッと!/全力少年のおうたCD 2時間目 1年生ユニット タイガ&トア
私が梅原さんの声についてしつこく営業しているのは、地声は低いけど中高音が特にいい!歌なら尚更綺麗に音が飛ぶのは低音らしい低音よりも中低音〜中高音にかけて!ということです。ハイ、これ代表作!
4つ打ちのドラムにギターとシンセが印象的で、少しテクノっぽさもあるダンスチューン。A面曲の ♪ ヤングスワロゥ も、試聴で聞いて百面相キメたくらいめちゃくちゃカッコイイので是非とも聞いて欲しいのですが、梅原さんのイメージとのギャップという意味ではB面のこちらを推します。
恐らくキーが高いっていうのが一番の要因なんだけど、喉の浅いところで音の形を作って、そのまま直線的に飛ばしていくみたいな歌い方。語尾をしゃくった時のひっくり返るスレスレの声とかが、なんとなく"青春"っぽくて良い。
某乙女タイトル以降少し歌い方が変わったので、もしかしたらこういう歌い方はもうしないかもしれないんだけども。わりと弛ませて余裕げに歌う斉藤さんとの対比もよきです。
全力少年のおうたシリーズは2016年版でも選んだのですが、1年生ユニットだけじゃなくてどのユニットの曲も本当にオススメ!全体曲の ♪ Bravery はキャラソンとは思えないレベルでカッコいい!あとこのメンツの中でそこまで遅れをとらない梅原さん、末恐ろしいなって思ってます。
風呂は究極極楽施設!/ 美男高校地球防衛部LOVE!LOVE! バトルラヴァーズ SONGS 〜LOVE Fountain!〜
こちらは今までの曲とは違い、梅原さんのパブリックイメージというか、わりとらしさを感じる曲です。少しでも梅原さんを知ってる人が考える梅原さんの声のイメージって、こんな感じなんじゃないかなあ。
ただ、梅原さんの歌声ってわりと丸い球が断続的に出てくることで直線に見えるみたいなイメージなんだけど、この曲に関しては扇状というか……いつもの声の音が弦楽器もしくは木管楽器みたいな音だとしたら、この曲は鍵盤楽器とか金管楽器みたいな音の形のイメージ。伝わるかなあ……。
楽曲としては90年代歌謡曲を思わせるラテン調のメロディが印象的な一曲。メロもオケもすごいカッコいいのに、歌詞は何食わぬ顔で意味のわからない言葉の羅列なところとかもなんとなく"っぽい"。まあ由布院煙っていうキャラクターのイメージでもあるんだろうけども。
あと何より歌声とセリフ部分の差分。ライブでこの曲を聞いたとき、「あ、この人声優だ」なんて当たり前のことを思いました。(?)曲中に出てくるセリフ部分はわりと地声に近いと思うのですが、本当にこう、歌ってるときと声の使い方が全然違うんですよね。当たり前と言えば当たり前なんだけど。
個人的に、梅原さんは話してたり演技してたりするときと歌っているときで声の印象ががらりと変わるなあと思っているので、そういった見方で聞いてみてもらいたい一曲です。
夜もすがら君想ふ / EXIT TUNES PRESENTS ACTORS6
こちらも2016年版に続き選びました、ボーカロイド楽曲カバーシリーズのACTORS。
前作での選曲もそうくるか……!という感じだったのですが、夜もすがら〜を梅原さんに当てたスタッフさんには本っ当に感謝してます。梅原さんが歌ってる音源の中で1、2を争うレベルで好き!
梅原さんの歌い方といい、声の使い方といい、楽曲とすごくマッチしてるんですよ。インディーズでは人気なのにメジャーではイマイチ売れないポップスバンドのボーカルみたいな歌い方、最高じゃない?これも褒めてるからね!例えるなら跳ねるパステルカラーのゴム風船かな。
キャッチーなギターラインに乗っかる、少し軽さを出したエアリーな歌声がメイン。Aメロの軽やかに跳ねるリズムから、Bメロ前の「yeah」で少し弦を張って、そこからはその弦を弾くみたいなニュアンス。そしてサビからラストは梅原さんらしい弦楽器のような奥行きのある声色で。
これも多分前回でも書いたんだけど、個人的に一曲の中でラストに向かってどんどん声色が変わっていく梅原さんの歌い方がすごく好き。計算してるんだなあってわくわくするし、この人の頭の中の楽譜にはどんな発想記号が書かれてるんだろうって思う。
なんかもうとりあえず聞いて欲しい。一時期の歌ってみた動画ってこういう感じの人多かったよねっていう懐かしさも感じられます。(歌い手全然詳しくないけど。)
とまあ、怒涛のように押し付け営業をここまで書いてずっと放置しておりました。
いま聞くともうこんな歌い方しないんだろうなあと思う曲ばかりだけれども、まあこれも一つの記録としてあげておこうかなあくらいの気持ちです。
ここで取り上げたことはないけれど、個人的にSolidSのユニット曲での梅原さんはいつでもびっくり玉手箱だなあと思っています。試聴を聞くたびに取り乱すのやめたいよね。ソロ曲は全部いまいちしっくりこないのなんでだろうなあ。
毎回生でお歌を聞くたびに意味がわからないくらいうまくなっているような人なので、いつも新しい曲を聞くたびに気のふれたオタクはめそめそしているのですが、本当に某カバーアルバムなんて聞いたらどうなっちゃうんでしょうね。
元気だったら感想あげにきます。元気だったら。
映画館で推しの声が聞けるって
控えめに言って最高じゃないですか?
というわけで推しさんの吹き替えのお仕事が発表になりました!
吹き替えは正確には3本目?かな?ですが、全国公開の映画は初!です!おめでとうございます!嬉しい!うれしい。
元々洋画の吹替でこの仕事に興味を持ったと公言している推しさん。本当に少しずつですが吹替のお仕事が増えていて、オタクはうれしいです。
パンフレット買おう……記念にムビチケとか買いたい…うれしい……涙出る……
某防衛部(隠れてない)の予告が映画館で流れた時も、銀幕に映る推しの名前……と一人で涙していたのですが、吹替ってまた別枠ですよね。
他のキャストさんもはなざわさんやおおつかさん(や/んぶら/からお世話になってます!ありがとうございます! )と豪華!たかぎさんも事務所の先輩ですね!わあい!うれしい!
うれしいしか言っていませんが、本当にうれしいです、おめでとうございます、うれしい。
正直洋画は字幕で見る派なのですが、吹替は吹替の良さがあると思うので、純粋に楽しみです。うれしい。
というわけで、9月27日金曜日公開です!初日お休み取ろうかなあ!うれしい!たのしみ!うれしい!
最後にもう一度公式貼っておきますね!よろしくお願いします!
「きみがバラのために費やした時間の分だけ、バラはきみにとって大事なんだ」
王子さまは、自分のばらがありふれたばらの花だと知って悲しんだ。
自分のもっている花はこの宇宙で唯一の、特別な花だと思っていたのに、そんなことはなかったから。ありふれた、どこにでもある花のたった一輪でしかなかったから。
けれど、キツネと絆を作り、"ただのキツネ"が"たった一匹のキツネ"になったことで、自分の星に咲いていた花が、自分にとってたった一本のばらだったことに気がついた。
だって、自分が咲くのを心待ちにしていたのは、水をやったのは、ガラス瓶をかぶせ、衝立をたててやったのは、他でもないあの花だったから。
これ、オタクの推しへの心理と似てない?
というわけで、もう結構前になるんですけど朗読劇×オーケストラ 星の王子さまを観劇しました。
le-petit-prince.moa.tottori.jp
今回は再演となるこの公演。初演の評判は聞いていたので再演で推しさんが出ると聞いてびっくりしました。
まあ色々あって行かないつもりだったのですが、公演2週間前になってちゃっかりチケットの手配を進めてしまいました。朗読劇好きなんだもん!
本編は「星の王子さま」の意訳劇という感じで、原作よりも分かりやすくスッと物語に入り込むことができました。すごくキャッチーで、いい意味で星の王子さまらしくなかった。
そして何よりこの朗読劇の見どころであろう生オケ!
パーカスのお兄さんがめちゃくちゃ上手くてびっくりした!もうずっとそっち見てた!すごいの!太鼓も鍵盤も上手くて!わーー!!ってなった!(語彙)指揮者の方もすごく綺麗な指揮をする方で……歌伴奏のときもきちんと歌い手のことを気にかけていて、なんだかそういう意味でもほっこりしました。いい演奏だった!
途中で挟まれる挿入歌もポップス寄りの曲調で耳馴染みがよかった。あとみんな歌が上手い。王子さま役の蒼井翔太さん、ぼく役の豊永利行さんはもちろんなんだけど、いちばんびっくりしたのはばら役のほりえること堀江瞬さん。
どうしても推しさんとの関係上、アイドルマスターSideMのBeit所属アイドル ピエールの印象が強かったんだけど、今回でガラリとイメージが変わりました。凛と気高いばらの女性言葉もすごく様になっていて、ほわあゎぁ……??って変な声出そうになった。
推しさんはかの有名な台詞を残しているきつね役だったわけなんだけども、これまた原作イメージと少し違う解釈の役作りだったなあ、と思っています。
個人的に、原作で出てくるキツネは俯瞰して物事を見ていて、少し小賢しい。王子さまを試すような言動をしていると思っていました。でもうめはらさんのきつねはなんだか、とても大切なことをひとつひとつ丁寧に口にするような、哀愁や憂いを内包した優しさみたいなものを感じた。
まあ私個人の解釈なので、推しさん自身がどう読み取って役作りをしたかなんて1mmも分からないんですけどね!深読み系オタクきもちわるい!
でもなんというか、本当にカンパニーと劇場の雰囲気がすごく良くて、ラストシーンは涙を堪えるのに必死でした……。行ってよかった!
さらっと感想を書いたところで冒頭の主張に戻りましょうか。もうほんと世界の名作に向かってこんなこと言ってごめんなさい、絶対いろんなところから怒られてしまう……。でもすごい、なんかすごいしっくりきちゃって我慢できないから書かせて。
推しって、オタクにとってのたった一人だ。
「ありふれたただの役者やアイドル、声優」が、「自分にとってのたった一人」になるということ。それって一体どういうことだろう。
キツネは、絆を作れば王子さまは自分にとって世界でたった一人の人になると言った。だから自分を飼い慣らしてほしい、と。そして、「飼い慣らしたことしか学べない」とも言った。
つまりそれは、絆を作ったこと……忍耐し、時間をかけ、積み重ねた対象でなければ本当の意味での理解はできないってことだ。。
「きみがバラのために費やした時間の分だけ、バラはきみにとって大事なんだ」
自分が費やした時間だけが自分に答えてくれるし、出来るだけ近い温度で物事を受け取るためには、そういう時間が何よりも雄弁だ。
セカライに行って後悔した話 - たとえばなし
二つ目の引用は、今年の2月に上げた「セカライに行って後悔した話」という記事の中の一文。もうこれってほぼイコールじゃん!
絆を作ることで、僕らはお互いにとってかけがえのない存在になるんだ、なんてキツネは王子さまに言ったけれど、オタクとタレントが"そう"なることはちょっとばかり難しい。オタクは唯一じゃなくて、特定多数のうちの1だから。
でも、オタクにとっての推しは唯一なんだよね。単推しだろうがDDだろうがその推しは1人しか居ないから、やっぱり唯一なんだと思う。
たまに、「歴=愛の考え方はお断り」という一文を見ることがある。好きになってから日が浅くても、すきっていう気持ちが軽いって言われたくないってことなんだと思う。それはわかる。でもやっぱり、費やした時間がなによりも雄弁だなあって思う。
オタクとタレントの関係性は、きっと時間をかけたことで出来上がるのは絆なんかじゃなくて情とか執着、感情移入と意地、そういうものだ。 だからどんどん冷静な目で対象を認識出来なくなるし、義務感が大きくなりもする。
それでたまに第三者の意見に凹んだり、怒ったり。なんでこの人を応援してるんだろう?って我に返ることなんてしばしばだし、疲弊して手放そうとだってする。もーーこの繰り返しが本当にしんどい。おなじものを好きでい続けるのってむずかしい。
それでも、自分が惹かれて、期待して、色んな景色を見せてくれた相手は間違いなく推しさんだから。それってきっと、王子さまがたった一本のバラを自分の中に見つけたのといっしょだ。時間をかけたぶんだけ、推しさんの変わって行く姿が分かる。だから、投げ出したくなっても、いまの私の中に咲く世界でたった一本のバラは推しさんなんです。
私は王子さまみたいにやさしくないから、ガラス瓶をかぶせたりしないし、衝立だって立てやしないけど。それでも、三本のトゲを信じてるんだと思う。
そんなこんなで今年は朗読劇が多くてうれしいなあ。
ドルオタ気質なので歌物も好きですが、アイドル声優問題で胃が痛くなるので、フラットに推しさんのお芝居を見ることが出来る朗読劇が一番好きです。
秋アニメもいっぱいご出演されるようなのでいい加減色々消化します。たぶん。